BASFの温室効果ガス削減
2024-10-17 22:16:56

BASFが発表した農業における温室効果ガス削減の成果

BASFによる農業の温室効果ガス削減トライアルの成果



ドイツのルートヴィッヒスハーフェン本社を持つBASFは、農業における温室効果ガス(GHG)の排出量削減に向けた新たな試みとして、Global Carbon Field Trialsの初期結果を発表しました。この取り組みは、作物や栽培地域に特化したアプローチを通じて、慣行栽培と比較し最大で30%のGHG削減が可能であることを示しています。BASFは2020年に、作物1トンあたりのGHG排出量削減を支援することを目指すと宣言し、今回の成果はその一環として位置付けられています。

フィールド試験の結果



このトライアルは2021年から2023年にかけて、イタリアのピエモンテ州とドイツのラインラント=プファルツ州で実施されました。主要作物として小麦、トウモロコシ、ナタネ(アブラナ)、イネ、大豆などが選ばれ、それぞれの作物特性に応じた介入策の効果を測定しました。その結果、農業におけるGHG排出量を削減する唯一の万能な解決策は存在しないことが明らかにされました。代わりに、複数の介入策や技術を組み合わせて取り組むアプローチが求められます。

特に小麦のフィールド試験においては、土壌管理とデジタルソリューションを駆使した新しい栽培方法が導入され、GHG強度を30%削減することに成功しました。また、窒素安定剤を使用することで肥料の使用量を適正化し、収量を保ちながらもGHG排出量を削減する成果が得られました。

作物ごとのアプローチ



イネ



イネの栽培は排出量が高い作物システムとして知られていますが、今回の試験では除草剤耐性品種を使用し、デジタルソリューションを活用した直播栽培が効果を上げました。イタリアでの試験によると、水の使用量を抑えることで、慣行栽培と比較し最大16%のGHG削減が実現しました。

大豆



ブラジルにおいてはすでに根粒菌や不耕起栽培の手法が一般化しており、大豆栽培においては最大で9%のGHG削減が達成されています。これに対し、米国市場では保全耕起などの土壌改良策が今後のGHG削減につながる可能性があります。

持続可能な未来に向けて



BASFアグロソリューション事業本部のマルコ・グロズダノビッチシニアバイスプレジデントは、気候変動がすでに進行中であることを指摘し、"収量を損なうことなく温室効果ガス排出量を大幅に削減するためには栽培方法を適応させる必要がある"と述べています。持続可能性を重視することが農業の futureを守る鍵となることが強調されています。

BASFは今後もGlobal Carbon Field Trialsを通じて、科学とデータに基づいた実践的な解決策を提供し、農業者が気候変動に適応する手助けを続けることを誓っています。さらに、農業の持続可能な未来を築くため、さまざまな研究と開発にコミットしていきます。

詳しい情報は、BASFの公式ウェブサイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
BASFジャパン株式会社
住所
東京都中央区日本橋室町3-4-4OVOL 日本橋ビル3階
電話番号

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