メニコン、Oculus社からの株式取得で東南アジア市場へ本格参入
名古屋市を拠点とする株式会社メニコンが、シンガポールのコンタクトレンズ製造・販売会社であるOculus Pte Ltdから、東南アジアの販売会社3社の株式を100%取得することを発表しました。これにより、メニコンはOculus社を完全子会社化し、販売拠点の強化とさらなる市場拡大を図ります。
株式取得の背景
メニコンは、これまで東南アジア市場における商品販売を輸出や代理店を通じて行ってきました。しかし、地域の若年層人口の増加や所得の向上に伴い、コンタクトレンズの需要が急速に伸びると予想されています。このため、メニコンは自社の販売拠点を設立する必要があると判断しました。これが、Oculus社の東南アジアの販売会社3社の株式取得を決断した理由です。
Oculus社とは
Oculus社は、東南アジアを中心としてコンタクトレンズの製造・販売を行っており、特にカラーコンタクトレンズブランド「FreshKon」で名を馳せています。このブランドは、地域内で高い認知度を誇り、2,000店舗以上の販売ネットワークを有しています。
新たな販売会社の詳細
メニコンが株式取得した3社は以下の通りです:
- - OculusVisioncare (S) Pte Ltd (シンガポール): シンガポールのKaki Bukitに位置し、現地での販売を担います。
- - Oculus (M) Sdn. Bhd. (マレーシア): セランゴール州に所在し、マレーシア市場への展開を強化します。
- - PT. Oculus Indonesia (インドネシア): ジャカルタに拠点を置き、インドネシア国内での需要に応じた販売を行います。
販売と製造の確立
メニコンは、シンガポール工場およびマレーシア工場を利用して、1日使い捨てコンタクトレンズの生産体制を構築中です。特にマレーシア工場は2026年に稼働を予定しており、これにより生産能力が大幅に向上する見込みです。この新たな拠点の設立とOculus社の販売網の確立によって、メニコンは東南アジア市場での成長を目指します。
今後、メニコンはこれらの取り組みにより、東南アジアにおける販売と製造の両方を強化し、競争力を高めていく予定です。これが地域において、メニコングループのさらなる成長と発展にどのように寄与するか、注目されます。