カオハガン島の新商品
2025-07-01 08:22:26

高校生が取り組む、フィリピン・カオハガン島の文化伝承プロジェクト

カオハガン島を救う高校生の挑戦



フィリピンのカオハガン島は、美しい自然と独自の文化を持つ小さな島です。この島では、700人の島民が暮らし、彼らが作り出す手作りのパッチワーク布作品、カオハガンキルトが代々受け継がれています。しかし、近年、キルトづくりを担う職人の高齢化が進み、若手の後継者不足が深刻な問題となっています。さらに、作品の購入者が減少していることも、制作活動への資金確保を難しくしています。これらの要因が重なり、カオハガン島の文化は存続の危機に直面しています。

この状況を受け、株式会社リアブロードが運営する海外留学エージェント「スマ留」は、東京都品川区の青稜高校と共同で、カオハガン島の文化を支える新商品企画コンテストを開催しました。高校生を対象にしたこのコンテストで優勝を果たしたのが、青稜高校の3年生、佐貫奈菜さんです。彼女は、キルトづくりの廃材を利用したトレカケースを提案し、独自のアイデアで商品化を実現しました。

伝統と現代の融合



佐貫さんの企画は、ただ新しい商品を生み出すだけでなく、カオハガン島の伝統文化を現代の若者に届けることを目的としています。彼女は、島の職人たちが手作りしているキルトが持つ魅力を、Z世代に合った形で伝えることに注力しました。トレカケースは、流行中の“推し活”に対応する形でデザインされ、若者たちの目に留まることでしょう。

高校生の視点から見た島の問題



佐貫さんは、商品のアイデアを考えるにあたり、現地の方々と相談し、島民の懸念をしっかりと聞き取りました。特に、日本人の女性から「若い世代にカオハガンキルトの魅力が伝わっていない」という声を受け、彼女はその問題解決に向けて動き始めました。全国のリサーチを重ね、トレカケースの市場における人気を確認した上で、商品化に向けた具体的なプランを練りました。

クラウドファンディングでの挑戦



佐貫さんは、2025年7月1日から始まるクラウドファンディングで、カオハガン島を支援するための資金を集めることを決意しました。彼女が提案した商品の販売収益は全てカオハガン島に寄付される予定で、島民のキルト制作活動の支援に充てられます。

クラウドファンディングは9月末日までの期間限定で、支援者には様々なリターンが用意されています。たとえば、アップサイクルトレカケースの購入や、キルターからの感謝のメッセージが送られるコースがあります。支援者の想いは、単なる物資の提供に留まらず、現地の生活や文化への理解を深める一助ともなるでしょう。

未来へつながるメッセージ



このプロジェクトは、単に商品を売るだけではなく、参加者自身が地域の文化や社会問題に触れる貴重な経験を通じて、自己成長を促すものでもあります。青稜高校の校長、青田泰明さんは、佐貫さんの考案したアイデアが次世代のSDGs活動として重要であると強調しています。これは、学生が海外の文化を理解し、その上で自国の文化を見つめ直す良い機会でもあります。

カオハガン島の人々の生活が豊かになり、古き良き文化が守られることを願う佐貫さん。彼女の取り組みは、カオハガン島の未来を明るく照らす希望の光となっています。皆さんもぜひ、このプロジェクトにご支援をお願いします!


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

会社情報

会社名
株式会社リアブロード
住所
東京都渋谷区代々木2丁目11-17 ラウンドクロス新宿6階
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。