園児の安全を守る新たな取り組み
近年、日本では少子化と共働き世帯の増加が進む中、保育施設への需要が高まっています。しかし、十分な数の保育士を確保できず、多くの園児を見守ることが求められる現状があります。そんな中、MAMORIO株式会社が東京都千代田区で新たな見守りサービス「Coconil」を発表しました。このサービスは、子どもたちの安全を守ることを目的として開発され、保育士の負担軽減にも寄与することを目的としています。
「Coconil」の機能とは
「Coconil」は、園児にビーコン付きの名札を装着することで、リアルタイムで園児の位置を把握できるアプリです。このアプリは、保育士が持つスマートフォンにインストールされており、園児がビーコンの電波が届く範囲にいるかどうかを一目で確認できます。もし、園児がその範囲から離れた場合、アプリ上で「いない子」として表示され、同時にアラームが鳴り保育士に通知が送られます。この機能によって、保育士は迅速に対応することができ、日々の保育現場での見落としを防ぐことができます。
また、「Coconil」には点呼機能も搭載されており、園児の数を迅速に数えることが可能です。これによって、保育士は短時間で安心して園児の安全を確認でき、業務効率の向上にもつながります。
開発の背景
今日、保育士の業務は多忙であり、その中でも安全管理は特に重要です。限られた人数で多くの園児を見守る業務を容易にするためには、技術的な支援が欠かせません。「Coconil」を開発したMAMORIOと東芝デジタルソリューションズのコラボレーションにより、保育士が安心して園児を見守るための環境を構築することが可能になりました。このサービスによって、園児が置き去りになったり迷子になるリスクが軽減されます。
東芝オープンイノベーションプログラム
このプロジェクトは、「東芝オープンイノベーションプログラムifLinkテーマ」の一環として共同開発されました。このプログラムでは、東芝グループが持つ先端技術を駆使し、新たなイノベーションを起こそうとする企業を支援する仕組みが構築されています。MAMORIOもこのプログラムを通じて、技術を活用した保育業界の課題解決に取り組んでいます。
まとめ
MAMORIOが開発した「Coconil」は、保育施設での園児の安全確保を目的にした革新的なサービスです。持続的に進化する保育環境において、保育士の業務負担軽減と園児の安全を両立させるための新しい手法として、多くの期待が寄せられています。これにより、保育の質がさらに向上し、安心して子供たちを預けられる環境が整えられることでしょう。