シンポジウム「子どもの権利をすべての子どもの当たり前に」
2025年11月11日、東京で特別なシンポジウムが開催される。このイベントは、「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」が主催し、子どもたちの権利保証について深く考える機会を提供するものだ。特に、ニュージーランドの子どもコミッショナーであるクレア・アクマド氏が重要な講演を行う予定で、彼女は全ての子どもたちのためのアドボカシーアクティビストとして知られている。
このシンポジウムは、こども家庭庁が設立し、2023年4月に施行された「こども基本法」に関連して開催される。こども家庭庁は、国の法律や政策が子どもに与える影響を注視し、必要な支援を行う機関だ。この法案の背景には、子どもの権利を保護・促進するための架け橋を築く意義がある。
シンポジウムでは、子どもコミッショナー制度の役割についても議論される予定だ。この制度は、約84か国で導入され、各国で子どもの権利を守るために機能している。アクマド氏はその活動の中で、参加を促進することの重要性を強調し、日本における制度の設立に向けたヒントを与える存在でもある。
シンポジウムのプログラムには、開会挨拶や基調講演はもちろん、パネルディスカッションも含まれており、さまざまな視点から子どもコミッショナー制度や子ども権利擁護の実情について掘り下げる。東京経済大学教授の野村武司氏による発言や、専門家同士の意見交換を通して、参加者は日本におけるこの制度の設立に向けた具体的な道筋を見出せるだろう。
また、シンポジウムの開催は「秋のこどもまんなか月間」に合わせたもので、11月20日の「世界こどもの日」に向けて、広い世論へと訴える意義深い時間となることが期待されている。出席を希望する人は、事前に申し込みが必要で参加は無料となっている。
このイベントは、子どもの権利保障に関心がある人々にとって非常に貴重な機会であり、放送やメディア関係者の参加も大歓迎されている。参加することで、現在の日本社会における子どもの権利に対する考え方を深め、現状を知る良い機会となるだろう。
開催概要
- - 日時: 2025年11月11日(火)16:00~18:00(受付15:30)
- - 場所: 日本財団ビル2F 大会議室(東京都港区赤坂1丁目2番2号)
- - 主催: 広げよう!子どもの権利条約キャンペーン実行委員会
- - 共催: 公益財団法人日本財団、一般社団法人Everybeing、認定NPO法人ACE
- - 参加費: 無料
最後に、このシンポジウムは単なる学びの場ではなく、参加者一人一人が子どもの権利に目を向けるきっかけとなることが期待されている。自分たちの未来を考えるためには、子どもたちの権利について真剣に考え、行動する必要がある。さまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まり、子どもの権利保証の道を一緒に探っていく貴重な瞬間なのだ。これを機に、多くの人が子どもの権利についての理解を深め、行動を起こすことが期待されている。