サンダーソフトのRightware買収でコネクテッドカー産業の発展加速へ

サンダーソフトのRightware買収の影響とは



最近、サンダーソフトが車載用ユーザー・インターフェイス・ソフトウェアのリーディングプロバイダーであるRightwareを買収したことが発表されました。この買収は、急成長しているコネクテッドカー市場において両社の地位を強化することを目的としています。サンダーソフトは、この買収を通じてより包括的なソリューションを開発し、顧客企業へのサポートを充実させる考えです。

Rightwareは、2009年に設立され、主力製品である「Kanzi」は、20種以上の自動車ブランドに採用されています。Kanziを利用することにより、運転体験を向上させるデジタル計器クラスターやインフォテイメント・システムの開発が可能になります。一方、サンダーソフトは2008年に設立され、モバイル、自動車、IoT市場を対象に世界的な技術とサービスを提供しています。

この合意により、Rightwareは現在の経営陣のもとで独立した企業として存続し、車載事業とフィンランドへの投資を続けるとのことです。買収金額は約6,400万ユーロで、2017年の上半期には完了する見込みです。

Rightwareの成長予測



RightwareのCEO、ヨナス・ゲウスト氏は、Kanziが2022年には2,500万台以上の自動車に搭載される見込みだと述べています。買収後、Rightwareはサンダーソフトと統一することでビジネス基盤を拡大し、顧客への支援を強化する方針です。「全世界の膨大なドライバー体験を形作るソフトウェアを開発することに誇りを感じています」と彼はコメントしました。

残る課題と展望



今後の自動車業界には、専門化が進むことが予想されます。Rightwareは、その位置を業界標準のソフトウェア・ソリューションとして確立していく重要な機会を得ました。また、この合意によりアジアの自動車市場でのプレゼンスを強化し、欧州や米国市場でも事業基盤を補完するとしています。

サンダーソフトのCEOラリー・ゲン氏も、「自動車市場は今後も成長していく分野であり、Rightwareとの協力により、より高品質な製品とサービスを提供できる」と期待を寄せています。Rightwareの独自技術や設計ノウハウが加わることで、自動車業界に新たな価値を提供できると語っています。

地域への影響



今回の買収により、Rightwareは今後も現在のブランドや製品、そして自動車業界への取り組みを続けるとのことです。今後12カ月間で新たに約20人を雇用する予定で、半数近くがフィンランドでの採用となる見込みです。Rightwareの株主構成には、Finnish Industry Investment LtdやInventure Fund Kyなどが含まれています。

サンダーソフトのRightwareに対する買収は、今後の自動車市場における技術革新とともに、さらなる成長が期待される重要なステップです。両社の連携が、どのように新しい自動車体験を生み出していくのか、注視していきたいところです。

会社情報

会社名
サンダーソフトジャパン株式会社
住所
東京都品川区大崎1-6-1 TOC大崎ビルディング1号棟4階A-2号
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。