沖縄・座間味村がオンライン相談窓口を開設し育児支援を強化

沖縄・座間味村がオンライン相談窓口を開設

沖縄本島から54kmの離島、座間味村が妊娠から子育てまでの支援を強化するための新たなステップを踏み出しました。2025年7月1日より、株式会社Kids Publicが提供する『産婦人科・小児科オンライン』を活用し、村内の住民向けに医療相談の窓口を開設します。この取り組みは、特に医療体制が脆弱な離島での住民の安心感を向上させることを目的としています。

離島特有の課題

座間味村はその美しい自然環境や海に恵まれ、多くの観光客を惹きつけています。しかし、医療環境においては課題が残っています。村内には県立病院付属の診療所が僅か2か所のみであり、産婦人科や小児科の専門家が常駐していない状態です。特に、夜間や休日に医療相談を行うことが困難であるため、妊婦や育児中の保護者は不安を抱えがちです。

そのため、村の自治体としても、安心して妊娠・出産・子育てができる環境作りが急務でした。妊娠期から出産、育児に至るまで支援する取り組みが進められていますが、医療相談の体制を整えることが最重要課題とされています。

オンライン相談の導入

このたび導入される『産婦人科・小児科オンライン』は、住民が家庭のスマートフォンを使って手軽に専門家に相談できるサービスです。サービスの主な特徴は以下の通りです：

- 夜間相談: 平日18時〜22時の間に予約制で産婦人科医または小児科医に10分間相談可能。
- いつでも相談: 24時間体制でウェブサイトを通じたメッセージ相談が可能。
- 助産師相談: 月・水・金の13〜17時にチャット形式の助産師相談があり、予約不要で気軽に相談できます。

このオンライン窓口の設立により、妊娠や育児に関する不安を感じている村民が、専門家に直接相談することができるようになります。宮里哲村長は、今回の取り組みについて「離島における医療体制の強化に寄与することを確信しています。」とコメントしています。

今後の展望

座間味村では、今回のオンライン相談をきっかけに、さらなる医療サービスの充実を図っていく考えです。オンライン診療を取り入れるという将来的なプランも視野に入れ、村民の健康と安心を確保するための取り組みを続けていく意向を示しています。

美しい海と自然に囲まれた座間味村が、地域住民が安心して子育てできる環境を整えるその first step の先に、どのような未来が待っているのか、今後の動向から目が離せません。これからも多くの方々が安心して妊娠・出産・育児を行えるよう支援を進める姿に期待がかかります。