クボタとNew Relicがもたらす新たな農業機械サービス
はじめに
農業や建設現場での機械の安定した稼働が求められる中、クボタはNew Relicのオブザーバビリティプラットフォームを導入し、全世界で約4万ユーザーが利用する「Kubota-PAD」でのシステム障害防止に成功しました。本記事では、その取り組みの詳細に迫ります。
クボタの背景
クボタは1890年に設立されて以来、食料・水・環境分野の社会的な課題解決に貢献しています。同社の農業機械トラクタは、560万台以上の生産を誇り、そのアフターサービスは業務の重要な部分を占めています。特に、農業機械の保守・整備が永続的な顧客満足に繋がるため、効率的なシステムが不可欠です。
課題の発生
「Kubota-PAD」は従来のオンプレミスシステムから、Microsoft Azureベースのクラウドサービスに移行。機能の拡張により使い勝手は向上したものの、システムの複雑化が進み、2022年には動作性能の低下や頻繁なシステム障害が発生しました。従来の対応では、問題から検知・解決までに最大4時間を要していました。
New Relicの導入
そこで、クボタはシステム障害へのプロアクティブな対応を実現するためにNew Relicを導入。経営部門からの支持を受け、使いやすさや提案力の高いサポート体制が評価されました。7月から運用を開始し、社内外の部門が協力して障害への迅速な対応体制を確立。
実際の効果
New Relic導入後、「Kubota-PAD」の各種指標をダッシュボードでリアルタイムに可視化。例えば、障害が発生した際のアラートが自動で送信され、必要な復旧措置が即座に行えます。それにより、導入後1年間に重大なシステム障害は発生していません。また、プログラム特定作業の工数削減も実現。
品質保証と需要分析
さらに、顧客行動の可視化がなされたことで、特定機械へのサービス部品需要を高精度で把握でき、先手を打った品質対策が講じられるようになりました。ディーラーへのサポートも強化され、迅速なサービス提供が実現しています。
未来への展望
クボタは「サービスコンシェルジュ」構想を基に、必要な情報をディーラーへ迅速に提供し続けることを目指しています。New Relicによる可視化を武器に、様々なシステムとの連携を強化し、さらなるサービスの発展を進める予定です。
コメント
クボタの岡田氏は、「すべてのプロセスを可視化することで顧客満足やサービス品質の向上に貢献したい」とコメント。またNew Relicの小西氏は、クボタの努力に高い評価を寄せています。
結論
クボタとNew Relicの連携は、農業・建設機械市場において新たな価値を生み出し、顧客満足度の向上に寄与しています。今後の展開にも期待が寄せられます。