レゾナックグループ、長野県での森林保全に着手
株式会社レゾナック・ホールディングスと関連の株式会社レゾナック・グラファイト・ジャパンが、長野県の「森林の里親促進事業」に参加することが決まりました。2023年9月2日、長野県大町市の長畑地区森づくり協議会と里親契約を締結し、持続的な森林保全活動に取り組むことを正式に発表しました。
里親契約の意義と地域協働の重要性
「森林の里親促進事業」とは、地域の森林整備に参加したい企業や団体と長野県が連携し、地域社会を支援するためのプロジェクトです。レゾナックは、この取り組みにより、地域との連携を強化し、自然環境を守る活動を行うことを目指しています。今後は、植栽や散策歩道づくり、下刈り、除伐など、様々な活動を通じて地域の森を整備していく予定です。
大町事業所の役割と地域社会への貢献
レゾナックの大町事業所は、長野県北西部の自然に囲まれた場所に位置しています。1934年に日本で初めてアルミニウムの工業的生産に成功し、現在は黒鉛電極を製造しています。また、青木、常盤、広津の3つの水力発電所を所有し、地域に生活用水や農業用水を供給する重要な役割も果たしています。この水利システムは、地域のSDGs未来都市計画においても重要な基盤として位置づけられています。
サステナブルなエネルギーへの転換
レゾナックは、地域社会への貢献を目指して多くの取り組みを行っており、その一環として、来年度中に黒鉛電極の生産ラインのエネルギー源を変更することを発表しました。化石燃料ボイラーから、木質チップを使用するバイオマスボイラーとLNGボイラーへと切り替える計画です。この変更により、CO2排出量が約30%以上削減される見込みです。また、地域にとって未利用の資源であった木材の枝葉を有効活用することで、循環型社会の実現にも寄与することを目指します。
サステナビリティを経営の中心に
レゾナックグループは、サステナビリティを企業の基盤に据えています。環境を保護し、地域社会に貢献することを企業の使命として捉え、今回の森林保全活動を通じて地元住民とのつながりを深め、新たな価値を生み出していくことを目標としています。このような取り組みを通じて、地域に根差した企業としての責任を果たし、持続可能な社会を目指して進んでいきます。
結論
レゾナックグループの長野県での活動は、企業が地域に貢献し、環境問題に取り組む模範となるものであり、他の企業の手本ともなり得る重要なプロジェクトです。これからの活動がどのように展開され、地域に対してどのような影響を与えるのかに注目が集まります。