成蹊大学文学部特別企画展「中村春二をめぐる人びと」
成蹊大学文学部が主催する特別企画展「中村春二をめぐる人びと」が、2025年8月2日から11月23日まで上演されることが決定しました。本展は、東京都武蔵野市に位置する成蹊学園史料館で行われ、大学創立者中村春二の没後100年を記念しています。文学部の学生たちが中心となり、春二とその父中村秋香に関わった人物たちを掘り下げ、彼の持つ文化的な背景を探ります。
特別企画展の目的
本企画展は、中村春二及び秋香に託した思いを理解し、学生たちがその成果を地域社会や受験生に広く発信することを目的としています。この特別展示は、文学部の「日本探究特別講義」という演習を通じて実現されており、3年間にわたるプロジェクトの最終年度となります。
基本情報
- - 開催期間: 2025年8月2日(土)〜11月23日(日)
- - 開催時間: 平日 9:30〜16:30
- - 開催場所: 成蹊学園史料館2階
詳しい情報は、
成蹊大学の公式サイトをご覧ください。
展示内容
展示は5つの章に分かれています。具体的には、未だに多くの人々に影響を与える中村春二とその父秋香の業績を深く知るための内容が盛り込まれており、学生たちが直接調査した史料に基づいて制作された展示物も並びます。
1.
第一章: 父秋香と歌の道
秋香の詩とその影響を探ります。
2.
第二章: 春二を魅了した文豪たち
中村春二と親交のあった文学者の業績を紹介。
3.
第三章: 大正自由教育の試み
当時の教育の変遷について考察します。
4.
第四章: 学問を究める 文学・政治学・書誌学・植物学
様々な学問領域での春二の影響を特集。
5.
第五章: 芸術に生きる 成蹊学園と音楽・絵画・演劇
春二と芸術の関係を検証します。
学生の関わりとオープンキャンパス
特に注目すべきは、成蹊大学のオープンキャンパス期間中の8月2日から4日まで、学生たちが来訪する受験生やその保護者に対して、展示解説を行う予定です。この機会に学生たちの努力と情熱に直接触れることができます。
「中村春二・秋香プロジェクト」
この企画展は、創立者である中村春二の偉業を学び直し、大学の理念と教育の方向性を受験生や地域社会に発信していくための「中村春二・秋香プロジェクト」の一環です。1年目には「桃李のひと中村春二展」が行われ、2年目には関東大震災をテーマにした特別展示が開催されていました。3年目の今回は、「中村春二をめぐる人びと」という興味深いテーマで、学問や芸術の世界に深く浸る機会を提供しています。
本展示を通じて、多くの人々が中村春二の素晴らしい業績やその背景にある人々のつながりを再確認し、教育の尊さを感じることができることでしょう。