ワコールが新たな研究拠点「Melooopラボ」を設立
2026年5月、ワコールの子会社である株式会社ワコールが新技術「Melooop」の研究・開発を行う拠点として「Melooopラボ」を京都市南区に設立しました。このラボは、ワコールの持つ技術をさらに発展させ、社会実装を加速するための重要な拠点となります。
「Melooop」とは
「Melooop」は、ワコールが開発した革新的な技術で、モノマテリアル、低廃棄、金型を必要としない生産方法が特長です。この技術は、すでに高校生向けのスポーツブラに利用されており、ファッションの分野でも「doublet」との共同プロジェクトを通じて、パリ・ファッションウィークでの発表が予定されています。このように、様々な用途に応用する可能性を秘めた技術です。
ラボの使命と機能
「Melooopラボ」は、研究開発だけでなく、技術の新しい応用の検討や試作も行います。社内外のパートナーと協力することにより、最先端の素材技術を活用したプロジェクトを推進します。ワコールは、従来のインナーウェアやアパレルだけでなく、自動車産業など広範な分野への展開も目指しています。
自動車分野への展開
特に自動車分野は、軽量化と多様な部材設計への対応が求められるため、Melooopの特性が大いに生かされるでしょう。軽量で環境に優しい素材を用いることで、車両の燃費向上やCO2排出削減に寄与することが期待されます。他にも、産業資材としての用途開発も視野に入れています。
持続可能性と新たな価値の創造
「Melooopラボ」の設立は、持続可能な社会を実現するための重要な一歩です。新技術「Melooop」を活用し、従来の製品に新たな命を吹き込み、効果的に廃棄物を減少させることが可能になります。さらに、ワコールはこれを通じて新しい価値の創出や事業の拡大を図ります。
進化する技術と施設
現時点で、「Melooopラボ」には大小2台の機械が操業していますが、年内にはさらに2台を追加し、合計で4台体制に拡充する計画です。特に小型設備は、CW-Xのスポーツブラ用ブラカップを量産するために導入されています。これにより、需要に応じた柔軟な生産が可能になることでしょう。
「Melooopラボ」は、革新的な素材と技術の開発を通じて、ファッション、スポーツ、産業界全体に影響を与えることを目指しています。新たな素材技術の可能性を探求し、持続可能な未来へ向けての歩みを進めるワコールの挑戦に、今後も注目が集まります。