2026年卒大学生のキャリア意向調査結果発表！内々定率は過去最高！

調査概要

株式会社マイナビが2026年卒業予定の全国の大学生および大学院生を対象に実施した「2026年卒大学生キャリア意向調査」から、就職活動や進路決定に関する結果が公表されました。この調査は2025年3月に行われ、2,684名の学生からの有効回答を元にしています。

内々定率の上昇

その結果によると、26年卒の内々定率は43.1%となり、前年よりも8.8ポイントの増加を記録しました。特に理系学生においては、55.5%が内々定を持っていることが分かり、過半数に達しています。昨年の採用充足率が70.0%と低迷していたことを受け、企業は優秀な学生を確保するために早期選考を行う傾向が強まっています。このような背景から、内々定率の上昇が見られるのです。

就職活動の持続

しかし、内々定を得ている学生の中でも、就職活動を続ける割合は前年に比べて増加し、29.4%に達しました。全体的には8割以上の学生が活動を継続しており、第一志望企業の選考状況については「まだ選考を受験していない」という回答が35.4%で最も多いという状況です。全体での平均受験社数は9.6社、内々定を持つ学生でも平均7.6社の選考を予定していることから、就職活動はこれから本格化しそうです。

内々定社数の予測

また、学生が予測する内々定社数は全体で平均2.6社であり、内々定を持つ学生は最終的に平均2.8社を得られると見込んでいます。未内々定の学生については平均で2.4社と回答しており、2社以上の内々定を期待していることが分かります。これは複数の企業を比較し、自らの進路を慎重に選ぶ姿勢が反映されていると考えられます。

結論

調査結果を受けて、マイナビのキャリアリサーチラボ主任研究員である井出翔子氏は、内々定を得ていても就職活動を継続する傾向が強く、学生は自分の基準をもって進路を考える必要があると述べています。企業の採用スケジュールが多様化している中、自分自身の希望や状況に応じた戦略的な活動が求められていると言えるでしょう。

この調査結果は、今後の就職活動を考える上で非常に重要な指針となります。将来に向けての戦略を練り直し、より良いキャリアの実現を目指す大学生たちにとって、一層の努力が求められる時期となりそうです。