NECと東北大、受賞
2025-02-07 11:34:42

日本オープンイノベーション大賞でNECと東北大学病院が栄誉を受ける

日本オープンイノベーション大賞受賞の背景


NECと東北大学病院が共同で取り組んだプロジェクトが、内閣府主催の「第7回日本オープンイノベーション大賞」にて、日本学術会議会長賞を受賞しました。この業績は、医療現場における革新的な取り組みと、社会的課題の解決に寄与した点で特に評価されています。

受賞プロジェクトの概要


受賞した取り組みのタイトルは「医療現場の革新へ!医師の働き方改革を目指す医療大規模言語モデルの研究開発と実用化」です。このプロジェクトは、2024年4月から施行される医師の時間外労働の上限規制において、医師が診療に専念できる環境を創出することを目的としています。具体的には、医療文書の自動生成を実現する大規模言語モデル(LLM)の開発が行われました。

医療現場の課題


医師の働き方改革は、医療現場における喫緊の課題です。医師が効率よく働きながら、患者に質の高い医療を提供するため、医療文書作成にかかる時間の短縮が求められています。このプロジェクトでは、NECと東北大学病院の多くの医療従事者や専門家が協力し、必要な技術を迅速に実用化しました。

自動生成の技術


NECが開発した日本語の医療ドキュメント生成システムは、電子カルテの情報をもとに紹介状や退院サマリなどの文書を自動作成するものです。このシステムを利用することで、医師の医療文書作成にかかる時間が平均で47%も削減されることが実証されています。

受賞の喜び


NECと東北大学病院の関係者は、本プロジェクトがオープンイノベーションの成功例として評価されたことを喜んでいます。東北大学病院の病院長である張替秀郎氏は、医療現場の業務効率化だけでなく、患者中心の医療の提供にも寄与することが期待されるとコメントしました。

NECの西原基夫氏も、「医療現場の課題解決に取り組む成果として評価されたことを光栄に思う」と語り、今後も技術革新を進めていく意向を示しています。

未来への展望


今後、NECと東北大学病院は、医療現場が直面する課題に対して、引き続き産学連携を強化し、革新的な技術開発を行うことで、医療の質向上に貢献していくとしています。この取り組みは、国内外の医療システムにおける新しいスタンダードとなる可能性を秘めています。

これからの医療は、AIの力を借りていかに効率化し、患者に寄り添ったケアを提供できるかがますます問われる時代に突入しています。NECと東北大学病院の取り組みが、そのモデルケースとなることでしょう。


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会社情報

会社名
日本電気株式会社
住所
東京都港区芝5丁目7-1
電話番号

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