高校生の年賀状意識調査:現代のメッセージ事情を探る
新年が間近に迫ると、郵便ポストに舞い込む年賀状を楽しみにされる方も多いことでしょう。しかし、SNSが普及した現代、年賀はがきを出す人は減少傾向にあると言われています。特に、若い世代である高校生たちは、年賀状を出すことに対してどのような意識を持っているのでしょうか。マーケティング情報サイト「ワカモノリサーチ」が実施した調査の結果をもとに、その実態を探ってみました。
調査の概要
「ワカモノリサーチ」は、全国の現役高校生を対象に「来年(2026年)の年賀はがきを出す予定はありますか?」というアンケートを行いました。調査は2025年11月25日から12月5日の期間中に行われ、有効回答数は235名です。
年賀状を出す予定がある高校生は19.1%
調査結果によると、来年の年賀はがきを「出す予定がある」と回答した高校生は19.1%。つまり、現役高校生の約5人に1人が年賀状を出そうと考えていることがわかりました。
年賀状を出したい理由
具体的な理由を見てみると、「友だちに出す」、「親戚に出す」といった身近な人たちに出す意向が示されています。また、特に目立ったのが「先生に出します」との声です。「小学生の頃の担任の先生に出そうと思う」、「仲のいい先生に送る予定」という意見が多く寄せられました。これは、親と同様に学校の先生たちも人生に大きな影響を与える存在であり、感謝の気持ちを伝えたいという高校生の心情が反映されているのでしょう。
さらに、「毎年出しているから」、「家族の伝統だから」という意見も多く、年賀状を出すことがルーティンとして根付いている家庭が存在することも分かりました。年賀状は日本文化の一環であるため、「文化としてやるべき」と考える高校生もいて、伝統に対する意識が伺えます。
8割以上が年賀状を出さない理由
一方で、来年の年賀状を「出す予定がない」と回答した高校生は80.9%。彼らの多くが「LINEで済むから」との意見を挙げ、SNSでのコミュニケーションが主流となっていることを実感しました。スマートフォンの普及により、年賀状を出す意味を理解することが困難になりつつあるとも言えます。
さらには、「面倒くさい」「時間がかかる」といった手間を理由に年賀状を出さない高校生も多く、「新年の挨拶なんてオンラインで十分」と考える声も。その中には、「年賀状はもう古い」とする意見もあり、令和の時代において年賀状文化は時代遅れの感が強まっているようです。
また、金銭的な理由で年賀状を出さない高校生もいます。「はがき1枚が高い」と感じる声が多く、2026年の年賀はがきの価格は85円です。これが出費を抑えたい高校生にとっては高く感じられることが背景にあります。
年賀状を出さない他の理由
さらに、年賀状を出す相手がいない、高校生同士で住所を知らないことから出さないという意見も目立ちます。「送る相手がいない」と少し寂しい理由も見受けられました。
結論
今回は高校生の年賀状に対する意識調査の結果を見てきました。約5人に1人が年賀状を出そうと考えていますが、小さなルーティンや伝統が残る一方で、多くの高校生はSNSやLINEで完結させることを選んでいます。デジタル化が進む中で、日本の伝統文化として年賀はがきの存在がどれほど続くのか、今後の推移が注目されます。
詳しい調査結果の詳細は、
ワカモノリサーチのウェブサイトをご覧ください。また、同社ではマーケティング調査の依頼も受け付けております。興味がある方はぜひ問い合わせてみてください。