SDGsに取り組む起業家の祭典、XTC JAPANが始動
2020年、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献するための世界最大のスタートアップコンテスト「Extreme Tech Challenge(XTC)」が日本で初めて開催されます。このコンテストは、地球規模の社会的課題に取り組む起業家を支援し、テクノロジーを用いて革新的なソリューションを提供する企業を特定することを目的としています。毎年、全世界から6,000以上のエントリーがあり、過去には440億円という多額の資金調達に成功した企業も存在します。
日本予選の独自性
XTC JAPANでは、2020年の決勝戦が行われるパリの「Viva Technology」へのシード権が2社に与えられ、選ばれた企業は大舞台でのピッチの機会を得ることとなります。書類審査を通過した10社は、約10万人が集まる国際イベントに向けて、競い合います。また、コンテスト前半には、日本のSDGsの現状やソーシャルインパクト投資の重要性を語る専門家による講演も行われ、参加者が知識を深める良い機会ともなっています。
出場企業のラインナップ
選ばれた10社は、以下のように多様な分野で活躍する企業です。これらの企業はすでに資金調達を達成した実績があり、それぞれの独自のビジネスモデルを持っています。
- - 株式会社アクセルスペース(中村 友哉 氏): 超小型衛星を活用したソリューションを提供します。
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- - 株式会社アミカテラ(増田 厚司 氏): 植物由来の素材を使ったバイオプラスチックを生産します。
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- - inaho株式会社(天野 卓 氏): 農業用ロボットを提供する「RaaS」モデルを構築。
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- - インスタリム株式会社(徳島 泰 氏): AIや3D技術を活用し、低価格で高品質な義肢を制作。
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- - エピストラ株式会社(小澤 陽介 氏): 生命科学の実験を自動化するサービスを展開。
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- - Global Mobility Service株式会社(中島 徳至 氏): 貧困層への自動車ローン提供をFinTechで実現。
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- - 株式会社チャレナジー(清水 敦史 氏): 台風でも発電できる風力発電機の開発。
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- - DeepEyeVision株式会社(近藤 佑亮 氏): 医療機関向けに眼科画像診断支援サービスを提供。
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- - トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社(中西 敦士氏): 体内の変化をモニタリングするウエアラブルセンサーの開発。
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- - プラネット・テーブル株式会社(森 雅俊 氏): 生産者の所得を向上させる流通支援プラットフォームの展開。
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コンテスト概要
XTC JAPANは、2020年2月26日(水)に開催予定で、東京・Nagatacho GRiDの6階で行われます。コンテストでは各企業が5分間のプレゼンテーションを行い、その後5分間の質疑応答が設定されています。参加者にとって、実際のピッチを観覧しながら学べる貴重な機会となるでしょう。さらに、審査員には業界の専門家や起業家が名を連ね、実力ある企業が選ばれることが期待されています。
今後の展望
世界的なソーシャルインパクト企業への注目が高まる中、日本のスタートアップもグローバル市場での成長を目指す必要があります。XTC JAPANは、その重要な一歩として位置づけられ、日本の若手起業家たちが新たな挑戦に向かうきっかけとなることでしょう。日本のSDGsの推進とともに、今後の展開に期待が寄せられています。