セキュリティ予算の悩みとは?
株式会社アクトが実施した「企業セキュリティ国勢調査2025 Vol.4」の結果が発表され、情報システム担当者の約50.5%が予算不足を悩みとして挙げています。この調査は全国の1,000人以上の情シス担当者を対象に行われ、経営層の高いセキュリティ意識にもかかわらず、現場との間には確執のようなものがあることが明らかになりました。
予算不足の裏に潜む実態
調査結果によれば、情シス担当者が予算不足を感じる理由には、経営層との間での「言語のズレ」が影響していると考えられます。多くの情シス主任たちが「予算が足りない」と訴えている一方で、経営層はセキュリティ政策に対する意識を高めています。この対照的な状況が、具体的な資金供給への障害となっています。
特に、約70%の情シス担当者は何らかの形で兼任をしており、十分な時間を確保できずにいます。そのため、経営層に対する効果的なアピールが難しく、逆に必要な投資を引き出せない状況に陥っています。情シスの人手不足と役割の兼任が、企業全体の成長に足かせをかけているのです。
経営層を動かすための“共通言語”
調査においては、経営層が新しいセキュリティ対策を検討する際に特に重視する具体的な要素がランキング形式で公開されました。これにより、情シス担当者が経営層へ効果的にアピールするために必要な「キーワード」が導き出され、提案の戦略を向上させる手助けとなります。
また、今回の調査結果からは、新たなリスク管理のトレンドにも注目が集まっています。特に、被害が発生した後の対策に焦点を当てることで、経営視点からのリスクヘッジの考え方がひとつの解決策となり得るとされています。予算が限られている中でも、効率的で実行可能な対策を求める動きがあるようです。
調査の背景と目的
この調査は、企業が直面するセキュリティ問題の実態を明らかにするために行われました。調査対象は情報システム担当者であり、有効回答数は1,123件。調査方法は非公開のインターネットアンケートで、2025年の11月に実施されたものです。この結果は企業にとって経営判断を行う際に大変重要な情報を提供するものとなります。
株式会社アクトの役割
株式会社アクトは、サイバーセキュリティ事業に加えITインフラ事業も展開しており、特に中小企業に対しては経済産業省から認定を受け、「情報処理支援機関スマートSMEサポーター」として位置付けられています。SaaSの拡大に伴うID管理や、EDRとSOCを使用したエンドポイントのセキュリティにおいて、クライアントに対して実効性の高い対策を実施しています。
最後に
企業のセキュリティ問題は、日々複雑化しています。適切な予算配分を図るためには、情報システム担当者が現場の実情を経営層に的確に伝えることが不可欠です。今回の調査結果を基にした戦略的なアプローチが、今後の企業の成長につながることを期待しています。