2011年の東京電力福島第一原発事故から14年が経ち、放射能の影響への不安は根強いものがあります。特に、事故当時子どもだった世代は、将来的な健康への影響を心配する声が少なくありません。
こうした状況を受け、パルシステム東京は2015年度から、利用者向けに甲状腺検診を実施しています。検診は、認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちねの協力のもと、甲状腺エコー検査が行われています。
検診の対象は、3歳から事故発生当時18歳だった31歳までのパルシステム東京利用者とその家族、および東日本大震災の広域避難者です。昨年度までに延べ1,005人が受診しました。
検診を担当するのは、たらちねクリニック医院長の藤田操さんです。藤田さんは、小さな子どもを連れて受診する原発事故当時高校生だった母親たちなど、患者の不安に寄り添い診療を続けています。たらちねの甲状腺検診受診者は、延べ1万6千人となっています。
パルシステム東京での受診者は、昨年度で累計1,000人を超えました。パルシステム東京は、今後も利用者の気持ちに寄り添い継続して甲状腺検診を実施していく予定です。
2024年12月7日(土)には、新宿本部で甲状腺検診が実施されます。時間は9時30分から16時30分までで、検査方法は甲状腺エコー検査です。検査費用は1,500円ですが、広域避難者は無料です。定員は70名で、事前申し込みが必要です。
パルシステム東京は、今後も利用者の健康をサポートするために、様々な取り組みを行っていく予定です。