地域防災放送プロジェクト
2024-12-11 14:23:43

泉大津市立浜小学校、地域防災力を育む放送プロジェクト

地域の防災力を強化する新たな試み



泉大津市立浜小学校では、地域の防災力を高めるための挑戦が始まっています。校長の西尾光弘が率いる5年生の児童たちが中心となり、1月10日と17日に給食時間に実施される「こども防災放送プロジェクト」について、プロジェクトチームが動き出しました。

このプロジェクトは、普段の生活の中で防災放送を意識し、緊急時に迅速に避難できるような環境をつくることを目指しています。近年の災害に対する意識の高まりを受け、子どもたちが主体となり地域の防災活動に参画する姿勢が求められています。

解決すべき課題



このプロジェクトが注目される理由の一つは、防災無線放送に関する3つの大きな問題への挑戦です。
  • - 聞こえない: 現在、屋外スピーカーからの放送が屋内では聞こえにくい状況にあります。
  • - 聞いていない: 日常的に防災無線放送を意識している子どもたちが少なく、もう一歩踏み込んだリスニングが必要です。
  • - 避難しない: 防災無線の放送だけでは、実際の避難行動につながらないことが指摘されています。

これらの課題に対して、浜小学校では受信機を設置し、校内放送に防災無線を割り込ませる施策を講じます。また、子どもたち自身の声で防災情報を発信することで、地域の防災意識を高める試みが進められています。

プロジェクトの取り組みと成果



プロジェクトは、単なるお知らせではなく、「耳を傾けたくなる防災放送」を目指しています。2023年11月4日に行われた大防災訓練では、スピーカーの不具合が明らかになり、そこから新たなアプローチを考えるきっかけとなりました。当時の教訓も踏まえ、浜小学校は防災無線放送の運用方針の見直しにも着手しています。

防災無線は屋外での運用に限られてしまうため、屋内にいる児童たちに確実に情報を届ける手段が求められていました。市ではすでにスマホや固定電話によるサービスを導入していますが、学校という特定の環境において実行可能な対策をさらに模索しています。

また、このプロジェクトには地域の協力も得られています。株式会社アルカディアの協力を得て、校内放送への防災無線の割り込み放送の実証実験が行われる予定です。これにより、子どもたちが身近な存在で防災情報を受け取る経験を積むことができるようになります。

地域防災リーダーとしてのこどもたち



浜小学校は、津波浸水の想定区域に位置しており、毎年全校児童が参加する津波避難訓練を実施しています。加えて、関西大学社会安全学部の城下准教授の助言を受け、防災学習に力を入れてきました。これにより、地元住民との連携を深めながら、プロジェクションマッピングや防災映画の上映など地域への啓発も行っています。計画は、子どもたちが地域の防災リーダーとなり、避難の重要性を広めることです。

今後の展望



この「こども防災放送プロジェクト」は実験的に運用され、収集したデータを基に放送の継続やシステム導入の可否が議論されることになります。実施日は12月13日には児童たちが放送の録音を行い、1月10日には第1回目の放送、1月17日には第2回目の放送がそれぞれ予定されています。

子どもたちの取り組みが、地域全体の防災意識を高めるきっかけとなり、さらなる進展を見せることが期待されます。地域コミュニティと学校が手を取り合い、未来の防災リーダーを育成する。その姿をぜひ注目してください。


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会社情報

会社名
泉大津市
住所
大阪府泉大津市東雲町9番12号
電話番号
0725-33-1131

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