新たな資源循環型社会に向けての取り組み
株式会社船場が、2024年から始まる新しいプロジェクトで、建築内装に使用される石膏ボードのリサイクルを推進しています。この取り組みでは、麻布台や虎ノ門の高層ビルの廃石膏ボードを回収し、循環利用することでCO₂排出量を大幅に削減することを目指しています。
共同実証実験の背景
廃石膏ボードは全国で2047年には300万トンを超えるとの予測があり、リサイクル率がなんと30%に過ぎません。これにより、処理場が逼迫する一方、そのほとんどが海外からの天然石膏に頼っているのが現実です。船場は、安定供給と資源の保全を意識し、リサイクルを通じて持続可能な未来を模索しています。
プロジェクトと実施内容
このプロジェクトは、船場が森ビル、チヨダウーテ、そしてトクヤマ・チヨダジプサムと協力し、2024年の1年間、麻布台ヒルズと虎ノ門ヒルズを対象に実施されます。具体的には、これらの新装工事や解体工事で発生する廃棄石膏ボードを回収し、リサイクルを行います。
このプロジェクトの大きな成果として、603.5㎥の廃石膏ボードを回収し、11,050枚の新しい石膏ボードを製造することに成功しました。これは、原料の再利用を実現した結果で、環境への負荷を低減させるうえで大きな一歩となります。
CO₂排出量削減の成果
プロジェクトの結果として、リサイクルによりCO₂排出量を67.6%削減できました。一般的な石膏ボードの生産は、海外からの輸入に依存しているため、輸送による環境負荷が大きいですが、再生することでこれを大幅に減少させることができました。
新たに製造された「チヨダサーキュラーせっこうボード」は、製造時にカーボンニュートラルを実現しており、持続可能な選択肢として注目されています。
未来に向けた船場の取り組み
船場は、”サクセスパートナー”を企業理念に、商業施設やオフィス等さまざまな空間づくりに貢献しています。環境負荷減少に向けた取り組みはその一環であり、今後もさらなる資源循環やエコデザインの推進を予定しています。
今回の実証実験は、石膏ボードだけでなく、建設業界全体の循環型社会の実現に向けた希望の光となるでしょう。廃石膏ボードのリサイクルを進め、未来にやさしい社会を共に創出していきましょう。