伊勢丹新宿店で魅せる3D映像の新たな挑戦とCG技術の革新

伊勢丹新宿店に新たなCG映像が登場

2025年9月10日、伊勢丹新宿店三井事務館の柱巻きサイネージで放映される2点の3D映像が話題を呼んでいます。このプロジェクトは、東京都渋谷区に本社を持つ株式会社CGworksが手掛け、サポートを受けたスタジオアルタとともに実現しました。

3D映像制作の魅力

CGworksは、建築ビジュアライゼーションやXRコンテンツ制作において、数々の企業の課題を解決してきた経験を持っています。今回のプロジェクトでは、伊勢丹新宿店の外観や屋上のアイ・ガーデンを3DCGで表現し、特にタータン柄のバスやテキストが飛び出すような立体的な演出が施されています。

伊勢丹新宿店の入口B付近に位置するこのサイネージは、新宿3丁目の交差点に近く、歩行者が立ち止まって鑑賞できる絶好のロケーションです。サイネージは3面構成となっており、交差点側と新宿通り側で異なる映像が展開されることで、視覚的なインパクトを生み出します。

ホットスポットによる視覚効果

このプロジェクトの特徴は、映像の「ホットスポット」（特定の視点）から見た時に立体感が強調される点です。実際には映像が歪んで見えがちですが、適切な視点から見ると驚くべき立体的なエフェクトが現れます。交差点側と新宿通りのそれぞれのサイネージは、このホットスポットを意識した設計がされており、歩行者の注目を引くことを狙っています。

高度なCG制作技術

CGworksの技術は、絵コンテの作成から始まりCG制作、アニメーション、動画化まで、一連の制作プロセスを一手に手がける点が特徴です。これにより、顧客のニーズに応じた映像制作が可能となります。

また、CGworksは3D映像の制作を行う際、写真情報を基に寸法や奥行きを正確に再現することができ、実際のサイネージをCG空間上に再現することが可能です。カメラを特定の視点に配置することで、立体感や飛び出し効果を演出することができます。

CGworksの企業背景

株式会社CGworksは、2019年に設立され、代表の金澤勇輝が過去9年間のCGプロダクション経験を活かして運営しています。会社名の由来である「Creative and Great Works」には、常に創造性を持った作品を追求する姿勢が表されています。

現在、CGworksはメタバースやバーチャル空間の制作、さらには生成AIを活用した新しいサービスの開発にも取り組んでいます。その成果の一部として、2024年には「MyRenderer」や「CGBank」などのサービスをリリースし、建築や内装業界における設計業務の支援を行っています。