1. 調査の概要
株式会社Legalscape(東京・文京区)は、弁護士および社会保険労務士を対象に「リーガルリサーチに関する実態調査」を実施しました。この調査は、全国の法律専門職から得た200件の有効回答をもとに、リーガルリサーチの実施頻度、認知・利用状況、生成AIの活用と懸念、今後AIに代替を期待する業務について分析しています。
2. 調査実施の背景
法務・コンプライアンスに関するリスクマネジメントの重要性が増す中、迅速かつ精確なリーガルリサーチの実施が求められています。最近では生成AI技術がこの分野に革新をもたらし、従来のリサーチ手法に変化をもたらしています。このような背景を踏まえ、日常的なリーガルリサーチを行っている弁護士・社労士のリサーチ手段やツールの利用実態を把握することを目的としました。
3. 認知度と利用率のギャップ
調査結果によれば、リーガルリサーチツールの認知度は約91%に達しますが、実際の利用率は約41%にとどまりました。この「認知」と「利用」のギャップは、法曹界における生産性向上の障害として指摘されています。弁護士や社会保険労務士が持つツールへの認知が高いにも関わらず、実際に使用されていない現状が浮き彫りになりました。
4. 生成AIに対する期待と懸念
調査では、ChatGPTやGoogle Geminiなどの生成AIの利用率が95%に達していることが示されました。しかし、それに伴い「誤った回答や不完全な回答が返ってくる」「セキュリティやデータの処理方法に対する不安」といった懸念が多く寄せられています。信頼性と安全性の確保が、今後の実務におけるAIの利用を促進する鍵となるでしょう。
5. リーガルスケープの取り組み
リーガルスケープは、法律関連情報をもとに、司法試験満点レベルの信頼性を持つAIを搭載したリーガルリサーチ機能を提供しています。法律実務家が直面する法的問題に対して、高い精度と再現性を持ったリサーチ体験を支援します。また、2023年9月にはAI技術を用いた新たなリサーチ機能を日本で初めて導入し、大手企業法務部や法律事務所からも好評を得ています。
6. リーガルスケープの今後
株式会社Legalscapeは、2021年にリーガルリサーチプラットフォーム「Legalscape」を正式リリースし、法律業務の効率化を目指すリーガルテック企業としてのミッションを掲げています。今後も、テクノロジーと法情報の融合を通じて、法務実務の新たなスタンダードを創造し続けることでしょう。
7. 会社概要
- - 社名: 株式会社Legalscape(リーガルスケープ)
- - 所在地: 東大前オフィス(本社) 住所:東京都文京区向丘二丁目3番10号
- - 設立: 2017年9月14日
- - 代表者: 代表取締役社長・最高経営責任者 八木田 樹
- - 公式サイト: リーガルスケープ