国土交通省が認定したELIOS 3による新たな下水道点検技術

ELIOS 3による革新的な下水道点検技術

最近、国土交通省が策定した「上下水道DX技術カタログ」に、ブルーイノベーション株式会社が開発した球体型ドローン「ELIOS 3」を活用した下水道点検技術が掲載され、注目を集めています。この技術は、デジタル技術を駆使して上下水道施設のメンテナンスを効率的に行うための一環であり、今後の下水道点検の在り方を大きく変える可能性を秘めています。

安全性と効率性の両立

ELIOS 3は、その特異なデザインにより、狭く暗い下水道管内の点検を安全に行うことができます。地上からドローンを操縦することで、作業員が地下に潜る必要がないため、安全性が大幅に向上し、作業効率も改善されます。これまでの点検技術と比較して、点検の日進量は約2倍に増加することができるのです。安全な操縦と高い操縦性を実現する「ELIOS 3」は、ビジョンセンサーとLiDARを搭載し、優れた安定性能を誇ります。

見えない問題を可視化

新しい下水道点検技術の大きな特徴は、ELIOS 3がリアルタイムに3Dマッピング技術を活用できる点です。これにより、下水道管内の主な変化を可視化し、トンネルの内部に発生したひび割れやコンクリートの劣化状態を詳細に把握することができます。従来の目視検査や映像撮影では把握しづらかった問題も、3Dモデリングを用いることで詳細に記録することができ、点検精度が飛躍的に向上します。

DX推進の重要性

国土交通省が策定した「上下水道DX技術カタログ」は、上下水道施設の老朽化や熟練職員の減少が進む中で、デジタル技術を活用した効率的なメンテナンスの推進が重要であることを示しています。このカタログに掲載されたELIOS 3による下水道点検技術は、デジタル化の流れの中で新たな未来を切り拓く可能性を秘めています。

会社紹介：ブルーイノベーション株式会社

ブルーイノベーション株式会社は、東京都文京区を拠点にドローンやロボットを利用した遠隔制御技術を開発しています。2018年にはELIOSシリーズの日本における独占販売契約を締結し、点検ソリューション「BEPインスペクション」を提供してきました。このソリューションは、ドローン点検現場での運用サポートや機体提供に加え、ドローン導入時の講習やパイロット育成までを一手にサポートしています。

これまでに300ヶ所を超える施設での導入実績を持ち、災害時には被災地での捜索やインフラの状況確認など、さまざまな分野での貢献も実現しています。