HashPort Walletがオンチェーン利回り機能を提供
日本国内に100万人以上のユーザーを持つHashPort Walletが、KilnのOmniVaultインフラを活用して日本向けにオンチェーン利回り機能を開始した。この取り組みは、日本市場における先駆的な事例として注目されている。
日本の低金利環境とデジタルアセット運用の現状
日本は長期にわたり低金利が続いており、銀行預金ではほとんど利回りを期待できない状況だ。国債も同様で、資産運用の選択肢が限られた中、多くのユーザーは自身の資産を十分に活用できていなかった。デジタルアセットの普及は進んでいるものの、利回りを得るためには外部プラットフォームの利用や資産の移動、個別のポジション管理が必要となり、手間がかかっていた。
ウォレット内で完結する便利な利回り運用
HashPort WalletはKilnのVaultインフラとレポーティング機能を活用し、利回り運用をウォレットに統合したことで、ユーザーがウォレット内から直接に資産を預け入れ、リアルタイムで運用状況を確認できるようにした。これにより、利回り運用に伴う煩雑さが解消され、より多くのユーザーがオンチェーンの利回りへアクセスできる環境が整った。
提供される2つの運用戦略
HashPort Walletでは、以下の2つの運用戦略が用意されている。
1.
AAVE v3 USDC(Base)レンディング
安定性と予測可能性を重視したステーブルコイン運用で、USDCを活用している。これによりリスクを抑えた資産運用が可能。
2.
AAVE v3 cbBTC(Base)レンディング
ビットコイン関連の資産を活用し、保有しているBTCから利回りを生み出す戦略だ。
これらの戦略は、実績と信頼性の高いDeFiプロトコルであるAaveを基盤にしており、高いセキュリティと流動性を確保している。Aaveは300億ドル超の総ロック資産(TVL)を管理しており、信頼のおけるプラットフォームとして知られている。
Kilnの業績とHashPort Walletへの提供
Kilnは2025年には委任資産の総額が180億ドルを突破する見込みで、Trust WalletやLedger、Safe、Bitpandaといった世界的なリテール向けウォレットの利回り機能を支えている。HashPort Walletは、この高度なオンチェーンインフラを活用して、日本のリテール市場に新たな利回りの選択肢を提供することになった。
Kilnの企業情報
Kilnは機関投資家向けのオンチェーン資産運用プラットフォームを提供するリーディングカンパニーであり、デジタルアセットからの利回り生成を可能にしている。2025年には30以上のPoSネットワークにおいて、本格的なオンチェーン戦略を展開する計画だ。業界の名だたる企業からも信頼を受けており、リアルタイムレポーティングや収益化ツールを提供している。
HashPortのビジョン
HashPortは「まだ見ぬ価値を暮らしの中へ」というミッションを持ち、ブロックチェーンの社会実装を支えるソリューションプロバイダーとして活動している。大阪・関西万博のデジタルウォレットも手掛け、万博期間中に約100万ダウンロードを達成した経験を持っている。
このように、HashPort WalletはAptos、Ethereum、Polygon、Baseなど、多数のブロックチェーンに対応しており、未来的な資産運用を可能にするための取り組みを続けている。