新たなエンジェル投資コミュニティ「Serendia」が誕生
2023年10月、実務経験が豊富な個人投資家による新しいエンジェル・コミュニティ「Serendia(セレンディア)」が正式にスタートを切りました。これは、起業や経営、グローバル事業に携わってきたメンバーが集まったコミュニティで、日本の創業者を支えることを目的としています。
Serendiaのスタート
Serendiaは、資金提供だけではなく、彼らの豊富な経験を基にした経営の伴走を目指しています。今回のローンチに際し、エンジェル投資ならびにスウェット・エクイティ(アドバイザーへのエクイティ報酬)の普及を加速させるため、国内のトップクラスの法律事務所と税理士事務所が共同開発した契約書のひな形集「Serendia Japan Angel Investment Legal Templates」を無償で公開しました。
ダウンロードは
こちらからご覧ください。
背景:エンジェル投資の重要性
ハーバード・ビジネス・スクールとMITスローンの共同研究によると、エンジェル投資を受けたスタートアップの生存率は、そうでない企業と比べて14〜23%高く、雇用成長率も約40%向上することが明らかになっています。エンジェルの提供するものは資金だけではありません。彼らが持つ採用の知恵や顧客への紹介、事業相談、投資家とのネットワークへのアクセスなど、これらの実践的な支援がスタートアップにとって重要な要素です。
課題:エコシステムの外にいるビルダーたち
近年、グローバルテック企業や新規事業の立ち上げを経験した人材が増えてきていますが、彼らの多くはスタートアップ・エコシステムの外にいます。エンジェルやアドバイザーとして活動したいと思っていても、入り口が見えない、または実務的な仕組みが整っていないため、一歩を踏み出せずにいるケースが多いのです。Serendiaはこの状況を打破し、創業者とビルダーたちを結びつけるプラットフォームとして機能することを目指しています。
Serendiaの理念
「Serendia」という名前は、「思いがけない幸運な出会い」を意味します。その名の通り、メンバーたちが偶然の出会いから結束し、「日本の創業者を支援したい」という共通の目的を持っています。コミュニティ内では、実務経験に裏打ちされた投資家や経営者たちが、様々な分野の起業家と出会い、シナジーを生むことを目指しています。
無償提供の契約書ひな形の概要
長らくエンジェル投資の現場では、適切な契約書のひな形が不足していました。本公開によって、エンジェル投資家とスタートアップ間の基本的な契約書として利用できる「Serendia Japan Angel Investment Agreement」や、投資家保護条項を含む「Serendia Japan Shareholder Agreement」、アドバイザーに報いるための「Serendia Japan Equity Advisory Agreement」など、様々なひな形が用意されています。これらの契約書は、特に日本市場における実務上の利点を考慮して設計されています。
監修者の声
契約書のひな形の策定には、スタートアップ法務・税務の専門家が参加し、「日本の投資環境を活性化するための大きな一歩」と期待されています。彼らは、Serendiaが提供する透明な契約環境が、創業者と投資家双方にとってのメリットになることを強く願っています。
支援および連携
Serendiaのローンチは、東京都主催のTOKYO SUTEAMプロジェクトとして進行しています。また、エンジェル投資家のネットワークが豊富なShizen CapitalやBluefin Partnersの協力を得て、エコシステム全体への普及を目指しています。
最後に
Serendiaは、スタートアップを資金面だけでなく、実務面でもサポートするコミュニティです。今後、彼らの活動を通じて、日本のスタートアップ・エコシステムがさらに活性化されることが期待されます。