KANOSUKEがロンドンとパリでブランドをローンチ
日本のウイスキーブランド、KANOSUKEが欧州に新たな挑戦状を叩きつけました。2024年4月に発表された「鹿児島から世界に挑む、次世代ジャパニーズウイスキー」というメッセージを元に、特に重要視されているロンドンとパリでのブランドローンチイベントを間近に控えています。
海外市場への本格的な進出
KANOSUKEを製造する小正嘉之助蒸溜所は、鹿児島県に本社を構え、140年間の焼酎造りの経験をもとにウイスキー業界に新風を吹き込んでいます。このタイミングでの海外進出は、同社の成長戦略の重要な一環です。日本国内でのポジショニングを見極めた上で、特にアメリカ市場、そしてウイスキー発祥の地であるヨーロッパを主要ターゲットに掲げています。
将来的には2030年までに売上を5倍に拡大し、アジア市場への展開も視野に入れています。
ブランドローンチイベントの詳細
2024年9月5日にはロンドンでのブランドローンチイベントが開催され、KANOSUKEの魅力を広める機会となります。このイベントは業界のプロフェッショナルやメディア関係者が対象で、特別なテイスティングセッションやクロストークが行われる予定です。
参加者は、KANOSUKEの3種の定番商品、「嘉之助シングルモルト」「嘉之助 DOUBLE DISTILLERY」「嘉之助 HIOKI POT STILL」を楽しみ、その背景にある家族の歴史や製造技術についても理解を深めることができます。特に、テイスティングセッションではマスターブレンダーが登壇し、商品への情熱とその品質を語ります。
ロンドンとパリでのウイスキーイベント
KANOSUKEは、ロンドンの「Whisky Show London」にも出展し、そこでのブースデザインは自社の象徴である「THE MELLOW BAR」を模したものです。こちらのイベントでは、過去16年の歴史を持つこのウイスキーイベントにおいて、特別プログラム「Meet The Maker」に参加し、同じく名が知られるクラフトウイスキーブランドの関係者と共にパネルディスカッションを行います。
また、9月28日から30日までパリで開催される「Whisky Live Paris」でも出展し、フランス市場でのプレゼンスを確立します。このイベントでは、世界的なウイスキーライターとの討論会も予定されており、KANOSUKEのストーリーや独自の製造プロセスを伝える良い機会となります。
KANOSUKEの背景と特徴
KANOSUKEは、全ての製造工程を鹿児島で行い、最新の設備を駆使しつつ、伝統的な技術を受け継いでいます。特に、鹿児島の豊かな自然環境と最適な塩風、その中で育てられたウイスキーは、他に類を見ないメローな味わいを持っていることが特徴です。
これらの取り組みを通じて、KANOSUKEは次世代のジャパニーズウイスキーを、国内外の愛好家に届ける努力を続けています。今後の展開が非常に楽しみです。