企業のデジタルトランスフォーメーションを支える新たな連携手法
2025年2月、TISインテックグループの株式会社インテックとアステリア株式会社が、企業間でのデータ連携を効率化するための新たなサービスを提供開始します。このサービスは、インテックの「データ連携プラットフォームサービス」とアステリアが誇る「ASTERIA Warp」をつなぐ「インテックEDIサービスアダプター」と呼ばれ、企業の基幹業務システムとEDI(Electronic Data Interchange)サービスの連携をノーコードで実現します。
ノーコードでの業務効率化
近年、業務プロセスの効率化や自動化に対する関心が高まっており、特にIT人材の不足が企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上での大きな課題となっています。これに対抗するために、インテックとアステリアはこの新サービスを開発しました。このアダプターを用いることで、従来は手作業で行われていたデータ連携が容易になり、開発期間やコストの大幅な圧縮が期待されます。
データ連携プラットフォームサービスの特長
インテックの「データ連携プラットフォームサービス」は、国内外を問わず、あらゆるB2B接続を可能にするEDIサービスです。このサービスの中でも「APIオプション」を新たに追加し、企業はインターネットを通じてAPIを介して多様なシステムと連携できるインターフェースを利用できるようになります。これは、企業における業務のスムーズな進行を支える重要な機能です。
アステリアのノーコード技術
一方で、アステリアの「ASTERIA Warp」は、ノーコードでのデータ連携に特化したツールで、18年連続で国内市場シェアNo.1を誇っています。ノーコードを活用することで、専門的なプログラミングスキルがなくてもさまざまなシステムとのデータ連携を可能にし、これが開発期間の短縮に繋がります。この「インテックEDIサービスアダプター」は、ASTERIA Warpのユーザー向けに設計されており、企業データの要件に応じたサポートを提供します。
新サービスの背景
この新サービスの登場には、特定の背景があります。それは、DTAレベルの変更や業務プロセスの再設計が企業の生産性向上に欠かせないという認識が広がっていることです。特に、企業の会計システムや生産管理システムなど、多くの業務の核心にあるシステムが、効率的にデータ連携できることが求められています。このニーズに応える形で、インテックとアステリアは新たな技術を駆使し、業務運営の負担を軽減しようとしています。
EDIサービスの利点
「インテックEDIサービスアダプター」を利用することで得られる利点は数多く、まず第一に自動化による運用業務の負荷軽減があります。EDI送信・受信機能や伝送状況の確認がAPIを通じて迅速に行えるため、運用者は単純作業から解放され、より重要な業務に集中できるようになります。
オンラインセミナーでの情報提供
さらに、両社は「API活用」をテーマとした無料オンラインセミナーも計画しており、まさにこの新技術の利活用例を紹介する予定です。セミナー参加者は、最新技術に触れながら、どのようにして自社のDXを推進できるかを学ぶ機会となるでしょう。
今後の展望
インテックとアステリアは、この新サービスの普及に努め、ユーザー企業のニーズに応じたサポートを続けていく考えです。特にアステリアは、EAI/ESB市場におけるリーダーシップを維持しながら、API連携機能の充実で顧客のDXを推進していく方針を示しています。今後のデジタル社会の発展に向けて、両社の連携により、より多くの企業が効率化、自動化へと向かうことが期待されています。詳細は、公式サイトなどから確認できますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。