大学生がInstagramフィード投稿に抱く抵抗感、その理由は?
最近、株式会社RECCOOが運営するクイックリサーチサービス「サークルアップ」が行った調査によって、現役大学生のInstagramに対する本音が明らかになりました。この調査では、Instagramへの投稿について、特にフィードとストーリー形式に焦点を当てています。調査の結果、なんと90%以上の学生がフィード投稿に対して抵抗感を持っているという驚くべき事実が判明しました。
Instagramの利用実態
調査によると、大学生の76%がInstagramを利用しているものの、実際にフィードに投稿するのはわずか16%にとどまりました。一方で、ストーリー投稿のみに留まる学生が60%にも上る結果となっています。この現象は、フィード投稿に対する抵抗感を示すものと考えられます。今後のSNSに求められる要素はどのようなものでしょうか。
フィードへの抵抗感
同調査で、フィードとストーリーのどちらに抵抗感を持つかを尋ねたところ、大多数の学生がフィードの方に抵抗感を感じていると回答しました。ただし、「フィード投稿に消極的ではない」と感じる学生も44%存在し、ストーリーに対して抵抗感を持つ学生も31%いるため、一概には言えないことが示されました。
大学生がフィード投稿に抵抗感を感じる理由として最も多かったのは「一日で消えないから」という点です。これは他の投稿形式と比較した際、フィードの永続性がプレッシャーを感じさせることを示唆しています。また、さらに「他に投稿している人が少ないから」や「承認欲求が強いと思われるのではないか」という意見も見られ、彼らはフィード投稿の印象に敏感であることが言えます。さらに、キャプションを考える面倒さや、自分のアカウントのトップに表示されることへの抵抗感も指摘されています。
閲覧に関する嗜好
また、フィードとストーリーの閲覧頻度を調査したところ、ストーリーの方が圧倒的に好まれている結果が出ました。これは、友人たちがストーリーを活発に更新するため、ストーリーを開く習慣が根付いているからと考えられます。この点からも、利用者は「発信」だけでなく「受信」面でもストーリーを重視していることが見受けられます。
BeRealとの比較
さて、次にInstagramと競合するSNS「BeReal」について調査を行った結果、こちらに対して抵抗感を持つ学生の割合は32%と、Instagramに近い結果となりました。BeRealでは、内外カメラで同時に写真を撮影する必要があり、投稿タイミングもランダムであるため、抵抗感が強いと思われがちですが、どうしてこれほど少ない数で済むのか。その理由としては、「一日で消えるから」という意見が挙げられました。これはInstagramのストーリーとの共通点であり、また「みんながやっているから」という意見も多くの学生から聞かれました。
今後の主流となるSNSの要素
総じて、大学生がSNSに求めている要素は、「気軽さ」、「共感性」、そして「習慣化」にあると考えられます。投稿が一定期間で消え、他のユーザーと同じ行動を取るべきという意識が定着することが、次世代のSNSに求められる重要な要素として浮かび上がっています。
結論
今回の調査結果は、大学生のリアルな声を反映しており、これからのSNSの在り方について考えるきっかけとなるでしょう。彼らの意識を踏まえた新しいSNSが登場することで、より多くのユーザーが楽しめる環境が整っていくことを期待しています。(調査日:2025年4月23日、調査人数:300人)
サークルアップとは?
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