N-NOSEの研究発表会でのがん再発モニタリングの新たな可能性

N-NOSEの最新研究論文発表会

2024年12月24日、東京の紀尾井町フォーラムにて、「N-NOSEの最新研究論文発表会」が開催されました。主催は株式会社HIROTSUバイオサイエンスで、同社が開発したがん検査ツール「N-NOSE」が、東京大学との共同研究によってがん再発モニタリングに有用なツールであることが示されたことが主なテーマです。

この発表会では、特別ゲストとしてつんくさんが登場し、自身のがん体験を踏まえたお話を披露しました。つんくさんは、2014年に喉頭がんと診断され、声帯を全摘出した経歴があり、その後は定期的にN-NOSEを使用して健康管理に努めています。「病気になる前は他人ごとでリアリティを感じなかったが、病気になってからは再発の予防と早期発見が何よりも大事だ」と語り、N-NOSEの検査がどれほど重要かを強調しました。

N-NOSEの技術背景

N-NOSEは、秀でた嗅覚を持つ線虫C.elegansを用いて、尿中に存在するがん特有の匂いを高精度で検出します。このアプローチにより、尿を提出するだけで手軽かつ安価に早期のがんリスクを評価することが可能です。これまでに多くの医師やがんサバイバーから、再発モニタリングツールとしての活用が期待されています。

発表会の冒頭では、株式会社HIROTSUバイオサイエンスの代表、広津崇亮氏がその意義を述べました。「簡便でコストパフォーマンスが良く、高精度で全身的なスクリーニングが行えるため、多くの方に受け入れていただけています。がんと闘う皆さんの再発モニタリングに、是非活用していただきたい」と述べ、研究の重要性と進展を共有しました。

その後、技術責任者エリック・デ・ルクシオ氏が、共同研究の成果について詳しく説明。研究結果は、N-NOSEが再発の有無を高精度で判別できる優れた能力を持つことを示し、治療効果のモニタリングにも役立つ可能性があると発表されました。「これは医療分野において大きなインパクトをもたらすものであり、従来の手法の限界を超える道を切り開くものです」と、自信を持って語りました。

つんくさんの体験と考え

トークセッションでは、つんくさんが再度登場し、N-NOSEを選んだ理由について語りました。「自分に何かあった時では遅いので、定期的に検査を受けることが大切。尿検査は負担が少なく、便利な点が魅力的です」と彼は強調します。また、イベントのクリスマスイブにちなむ話題では、MCから「N-NOSEをクリスマスプレゼントとしてどうですか？」と尋ねられ、つんくさんは「誰かから勧められるのは良いが、自発的に受けるべき」とユーモラスに答えました。

発表会は非常に和やかな雰囲気で進行し、つんくさんは年末の振り返りも行いました。「今年は家族で世界旅行をしましたが、忙しい年でした。旅行中の食事も楽しみましたが、その後のN-NOSE検査は少しドキドキしました」と、彼ならではの視点で一年を締めくくりました。最後に、今後の改善点として「新しいN-NOSEのパッケージがしっかりしていて開けにくい」といった意見も述べ、会場の笑いを誘いました。