EY Japanの新しい企業年金コンサルティングサービス
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(通称EYSC)は、2025年7月1日から、企業年金及び退職金制度の見直しを支援する新しいサービスを立ち上げます。この取り組みは、従来の新卒定年制を見直し、現代の働き方に即した設計を目指しています。
背景と変化する雇用観
日本の雇用観は、急速に変化しています。新卒一括採用や終身雇用が姿を消しつつある今、多くの企業年金制度は過去の雇用モデルに依存しています。たとえば、60歳という定年を基準にした年金制度は、高齢者雇用安定法の改正や人手不足の影響で、実際には60歳を過ぎても働くことが一般的になっています。このような現実と、従来の前提との間にギャップが生じているのが現状です。
提供サービスの内容
EYSCが提供する企業年金コンサルティングサービスは、主に以下の三つの領域に分かれています:
1. 退職給付制度の導入・改定
企業の競争力や人事・報酬方針に基づき、現行の退職給付制度との親和性を評価し、新たな制度の設計を支援します。また、新制度を導入する際も、導入から運営までを全力でサポート。必要に応じて、EY税理士法人と連携して、税務面での専門的な助言を行います。
2. クロスボーダーM&Aに関する支援
M&Aに伴う年金リスクへの対応も行います。企業の成長戦略においてM&Aは重要な役割を果たす中、売り手企業の年金制度は大きな課題となります。EYSCのM&Aアドバイザリー部門と緊密に連携し、国内外の取引においてスムーズなサポートを提供します。
3. 年金債務の整理
確定給付型年金制度における財務的リスクを正確に分析し、段階的な制度終了や清算の支援を行います。これにより企業はリスク配分を最適化し、株主価値の向上を図ることができます。
EYSCの取り組みについて
EYSCのピープル・コンサルティング部門の北野信太郎は、「企業年金の常識が時代遅れになっているケースが多々ある」と強調します。特に、報酬哲学とのズレが生じているため、年金制度の設計を見直す必要があると述べています。EYの年金コンサルティングでは報酬方針を年金制度に具体的に反映させる方法を提案し、クライアントにとって最適な解決策を提供します。
EYは、クライアント、EYメンバー、社会、そして地球のために新たな価値を創出し、持続可能な未来の構築を目指しています。本サービスを通じて、企業が確信を持って未来を形づくるための支援を行うと同時に、現行の雇用環境に適した年金制度の構築をフォローします。
詳細は
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