愛媛県西条市で乳幼児予防接種デジタル化が始まる

愛媛県西条市で進化する乳幼児期予防接種

愛媛県西条市では2024年8月より、乳幼児期の予防接種デジタル予診票サービス「mila-e（ミライー）」が導入されることが決まりました。このサービスは、乳幼児定期予防接種（A類疾病）全ワクチンを対象としており、市内の2つの医療機関で運用が開始されます。

導入の背景と目的

今回の導入は、子育て支援を目的とした取り組みの一環となります。西条市は、2018年7月にモバイルアプリ「子育てモバイル」を導入し、子育て家庭に寄り添ったサービスを提供してきました。さらに、「デジタル田園都市国家構想交付金」を利用して新たに「mila-e 予防接種」を導入することとなりました。これにより、保護者や医療機関、自治体がオンラインで情報を共有し、手続きを効率化できるようになります。

予防接種における課題

従来、西条市では予診票の記入作業は紙ベースで行われており、多くの手間とリスクが存在しました。具体的には、記入エラーや接種後の請求処理に時間がかかり、保護者の負担を増加させていました。これらの問題を解決するために、「mila-e 予防接種」の導入が期待されています。

デジタル化による利点

このデジタルサービスを使用することで、保護者はスマートフォンから自宅で簡単に予診票を入力・提出できます。また、医療機関や自治体もオンラインで予防接種の記録を確認し、請求手続きを行うことが可能です。加えて、子育て応援サイト「ハピ♡すく」には予防接種AIスケジューラーがあり、接種漏れや間隔ミスを大幅に減少させる効果も期待されています。

将来的な展望

西条市は、mila-e 予防接種の導入に加えて、国の推進するマイナンバーカードを活用した予防接種や母子保健のデジタル化にも参加しています。2024年度中には乳幼児健診や妊婦健診においてもデジタル化が予定されています。このように、地域社会全体のIT化が進むことで、子育てをする家庭の生活がより豊かになることが期待されているのです。