外食での食べ残し実態調査、焼き魚の頭が最多に！

食品ロス削減日を前に、外食の食べ残しを調査

2023年10月30日は、食品ロス削減の日です。この日を前に、株式会社リクルートの『ホットペッパーグルメ外食総研』が実施した調査が注目を集めています。外食で残しがちな食材について、20代から60代の男女1,035人に対しアンケートを行った結果が公表されました。

食べ残しがちな食材

調査によると、外食で最も残される率が高かったのは「焼き魚の頭」で、61.4%の人が食べないと回答しました。続いて、「レモン（しぼった後の果肉）」（55.3%）、お口直しに使われる「ミント」（48.8%）、「パセリ」（45.9%）、さらに「エビのしっぽ（天ぷらやフライに使用される）」が42.7%と続きます。これに対し、最も食べ残しの少なかった食材は、「ピザの端」（5.4%）で、意外にも「味噌汁の貝類の身」（9.4%）や「わかめ（刺身のつけあわせ）」も、比較的残されていないことが示されています。

食べない理由は？

調査では、食べない理由として「味が苦手だから」「飾りだから」「そもそも食べられるものだと思っていない」といった意見が多く寄せられました。特に、焼き魚の頭やレモンの果肉に関しては、味や用途に対する理解が不足していることが浮き彫りになっています。この結果から、料理を通じた食育の必要性が感じられると同時に、食品ロス削減のためには、料理の活用方法を見直す必要があると言えるでしょう。

外食意識の変化

面白いことに、外食の際に残さず食べる意識を持っている人の割合は非常に高いことが確認されました。「必ず残さず食べる」が52.3%、そして「できる限り残さず食べる」は39.3%と、なんと全体の90%を超える人が何らかの形で意識を持っていました。これは、外食文化の変化を反映しており、家庭での食事と同様に、無駄を減らすことが重要視されるようになりつつあると考えられます。

食品ロスについての意識改革を

今回の調査を通じて、食品ロス削減の日を契機に、私たちが普段の食卓での選択にも目を向ける新たなきっかけが得られました。外食はともすれば、計画性をもたずに食材が無駄にされやすいものですが、少しの意識改革で大きな改善が可能です。外食を通じて、私たちが食品を無駄にしない心掛けを強化し、美味しい料理を無駄なく楽しむための選択をしていきたいですね。