新潟県が推進するシニアeスポーツ事業について
新潟県では、一般財団法人新潟県老人クラブ連合会が中心となり、シニア向けのeスポーツモデル事業が進行中です。この取り組みは単なるゲームではなく、シニア世代の身体的健康の向上や、世代間のコミュニケーションを促進することを目的としています。2025年には大阪関西万博や京都府知事杯といった大会に出場することも計画されています。
シニアeスポーツの意義と目的
このモデル事業は、シニア層が積極的に参加することを促し、健康を維持しながら楽しむことができる活動です。具体的には、任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」を使用し、Nintendo Sportsのボウリングなどを体験します。このような活動は、楽しみながら身体を動かし、さらにコミュニケーションを図る機会となります。
新潟県老人クラブ連合会は、地域に根ざした高齢者の自主的な組織として、健康寿命の延伸や介護予防を目指し12,000名の会員が活動しています。
健康促進と世代間交流の重要性
シニアeスポーツは、以下のような多面的な効果を期待しています:
- - 身体知の維持向上:身体を使うことで健康促進が図れます。
- - チームコミュニケーションの活性化:協力して戦略を立てることで、思考能力やリアルタイムでの判断力が鍛えられます。
- - 多世代との絆形成:孫世代とも共にプレイすることで、祖父母と孫の交流を深めます。
- - 地域コミュニティの活性化:公共施設を活用し、地域の人々が集まる場を提供します。
具体的な活動内容
新潟県老人クラブ連合会では、シニアeスポーツの大会「GeeSports大会」への出場を目指しています。ここでは、3人のチームが戦闘機や戦車を操作して敵拠点を攻撃するシューティング形式の試合が行われます。特に、3人が協力して巨大ロボットに合体し、連携プレイの重要性が求められる点が魅力的です。決勝大会を目指して、加茂市の65歳以上の利用者が参加する予定です。
7月17日には、加茂市役所内でシニアeスポーツの体験会が行われ、新しいコントローラを使ったレクチャーも実施されました。これにより、シニアの方々は手軽にeスポーツを楽しむことができるよう努めています。
事務局長のコメント
新潟県老人クラブ連合会の事務局長である田巻香苗さんは、「シニア世代が活動の場を持ち、多世代交流を促進しながら地域の認知症予防やフレイル予防に貢献できれば」と語ります。このように、eスポーツをきっかけに地域全体が笑顔に包まれることが期待されています。
関連団体について
新潟県老人クラブ連合会は新潟市中央区に所在し、地域社会で健康かつ生きがいのある生活を目指して活動しています。また、一般社団法人ジャパンeスポーツアソシエイションは、全国の自治体や地域企業と連携し、eスポーツを通じた地域活性化を進めています。
公式サイト
この新たな試みにより、シニア層の健康とコミュニケーションが促進され、地域が一つにまとまることが期待されています。