大阪・関西万博での新サービス「万博タベスケ」
2025年に開催される大阪・関西万博で、食品ロス削減を目指す新たな取り組み「万博タベスケ」がスタートします。このサービスは、万博会場内で出品される食品の中で、廃棄される可能性の高い商品をお手頃価格で購入できるフードシェアリングプラットフォームです。
運営を手掛けるのは、株式会社G-Place。本社は京都府長岡京市にあり、全国の地方自治体にフードシェアリングサービスを提供してきた実績があります。この経験を活かし、「万博タベスケ」は3つの大きな効果を期待されています。第一に、食品ロス削減と環境に優しい持続可能な取り組みの実現です。第二に、万博来場者がSDGsの達成に向けた行動を実地で体験する機会を提供します。第三に、具体的な食品ロス削減量を可視化することで定量的な評価が行えるようになります。
万博の目指す未来
この万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」とされています。2030年までにSDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指すプラットフォームとなることが期待されています。
万博タベスケの利用方法
万博タベスケは、会場内でスマートフォンやタブレットを使用してアクセス可能です。
1. まずは、ユーザーサイトにアクセスし、ユーザー登録をします。
2. 商品の一覧表示や検索機能を使って、購入を希望する食品を探し、予約します。
3. 予約した時間に指定した店舗や出品場所へ行き、商品を受け取ります。
このサービスは2025年4月13日から10月13日まで提供され、基本的な利用は無料です。ただし、商品購入には代金が発生します。
食品ロス削減の重要性
世界的な食品ロス問題は深刻です。国連の持続可能な開発のための目標(SDGs)にも関連し、2015年から推進が始まりました。日本でも食品ロス削減のための法律が制定され、2030年までに2000年度比で半減することを目指しています。2022年度の日本の食品ロス量は472万トンで、前年より約9.8%減少しましたが、依然としてWFP(国際連合世界食糧計画)が提供した食料支援量に匹敵する量が廃棄されています。
このように、食品ロス問題は環境や社会全体に深刻な影響を与えるため、万博タベスケのような取り組みが求められています。
今後、万博タベスケを通じて、日本全国での食品ロス削減に向けた意識向上が進むことを期待しています。運営企業のG-Placeは、自治体との協力や産学官連携を強化し、持続可能な社会の実現に貢献していく姿勢を示しています。
地域活性化と持続可能性
G-Placeは、全国の自治体向けに様々なICTサポートを提供しており、食品ロス削減だけに留まらず、地域のさまざまな課題を解決し、活性化に繋がる取り組みを進めています。万博タベスケに関する詳細は
公式サイト をご覧ください。
この万博での新しい試みが、より多くの人々に食品ロスの削減の大切さを伝えていけることを願っています。