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東洋ライス社と泉大津市が金芽米供給で連携

泉大津市は2025年1月23日、東洋ライス社と非常事態における市民への金芽米供給に関する覚書を締結しました。この取り組みは、流通の途絶や異常気象による不作など、食糧供給が困難になる状況に備えたものです。両者は、きらりと光る「金芽米」（きんめまい）を市民にお届けすることで、安心して暮らせる地域を築くことを目指しています。

金芽米は、東洋ライス社が開発した新たな精米法によるもので、全国各地の契約農家から仕入れた玄米を使用しています。この協定により、万が一、泉大津市内でお米が不足した場合には、同社から最大50トンの金芽米が市民に供給される仕組みが整備される予定です。

昨年8月には南海トラフ地震に伴う臨時情報が発表され、全国でお米を買い占める動きが見られた「令和の米騒動」がありました。このような経緯から、市内での食糧確保に向けた取り組みが強化されています。

泉大津市では2023年3月に、「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」を策定。全国8自治体と農業連携協定を結ぶことで、生産地から直接お米を調達するサプライチェーンの構築を進めてきました。また、昨年9月にはプレ万博イベントを開催し、関係自治体や民間企業との協力のもと、米不足の中でも8トンのお米を販売することに成功しました。

東洋ライス社とは2022年12月に包括連携協定を結び、これまで学校給食や妊婦向けに栄養価の高い金芽米を提供するなどの取り組みを行ってきました。今年度の収穫や流通状況を考慮し、引き続き米不足の懸念があることから、今回の覚書締結に至りました。

今後、泉大津市は市内で流通するお米が不足する場合にも備え、安定的かつ効率的な金芽米の供給体制を整えることで、地域の食の安全を確保していく考えです。こうした取り組みは市民の生活を支えるだけでなく、地域経済の安定にも寄与するものと期待されています。

この新たな連携により、泉大津市民は非常事態においても安心して食糧を確保することができるようになるでしょう。また、金芽米の普及によって、食生活の質の向上にもつながることが期待されます。

地域間連携を通じて、泉大津市と東洋ライス社が築く新たな食糧供給のモデルが、今後の他の自治体にも波及することが望まれます。

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