顧客接点を再構築するブロックチェーンとAIの活用法
最近、SNSやECサイト、実店舗、イベント、アプリなど、企業と生活者の接点が増えてきました。しかし、これらの接点が増える一方で、行動が分断されてしまい、消費者像の把握が困難になっているのが現状です。この課題を解決するために、ブロックチェーンとAIをどのように活用できるのかについて、弊社CPOの森下が寄稿した記事を基に解説します。
生活者の行動をどう捉えるか
生活者の行動は、来店や購買、イベント参加、さらには移動に至るまで多岐にわたります。しかし、これらを年齢や性別といった属性情報だけで把握するのは非常に難しいのが実情です。そこで森下は、行動データを「いつ」「どこで」「何をしたのか」という形式で記録する方法を提案しています。
この手法では、個人情報を含まずにウォレットアドレスに行動を紐づけてブロックチェーン上に記録します。この結果として、異なるチャネルを通じた行動をひとつの生活者の体験として、連続的に捉え直すことが可能になります。
AIによる行動解析
さらに、記録された行動履歴に対してAIを用いた解析を行うことによって、生活者の興味関心や行動傾向を可視化します。これにより、企業は消費者のニーズを的確に把握でき、マーケティング戦略をより効果的に構築することができるのです。
「ひとつなぎの体験」の再構築
森下の提唱する「ブロックチェーン×AI」によるアプローチは、断片化しがちな顧客接点を“ひとつなぎの体験”として再構築する手段となります。この相互補完的な関係性は、企業にとっても消費者にとっても新たな価値をもたらすでしょう。
まとめ
現在、企業が提供するサービスや商品の選択肢はこれまでにないほど多様化しています。この多様な接点を一つに結びつけることが、今後のマーケティング戦略には不可欠です。ブロックチェーンとAIを駆使することで、生活者との真の接点を見出し、より効率的でエンゲージメントの高いコミュニケーションを実現できるのではないでしょうか。この記事は、電通オウンドメディア「電通報」にて公開されており、更なる詳細は以下のリンクからご覧いただけます。
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また、別の興味深い取り組みとして、SUSHI-MANGAの「SUSHITOPMARKETING」におけるブロックチェーンを活用したコミュニケーションデザインも紹介されています。漫画を通じてその仕組みがわかるので、ぜひチェックしてみてください。
SUSHI-MANGA