「TELP」で観光業の新しい未来を
最近、訪日外国人観光客の増加に伴い、地域観光業者の外国語対応が急務となっています。そこで登場したのが、新しい通訳マッチングアプリ「TELP」です。このアプリは、ITソリューション事業を展開する株式会社グラファイトと共同開発されました。利用者は、外国語に不安を抱える観光事業者と、外国語を学ぶボランティア通訳者をリアルタイムでつなぐことができます。
TELPの基本機能について
TELPは、外国語を必要とする観光事業者が、簡単に通訳者とつながることができるプラットフォームを提供します。具体的には、「チャット通訳」と「電話通訳」の2つの機能があります。これにより、商品やサービスの紹介、食事のアレルギー確認など、通訳をリアルタイムで行うことが可能です。
チャット通訳: アプリを通じて英語や中国語、韓国語を話せる通訳者と繋がり、テキストでの会話を行えます。これにより、挨拶やメニューの翻訳など、基本的なコミュニケーションが可能になります。
電話通訳: 突然の訪問者やトラブルが発生した際には、アプリから直接通訳者に電話をかけることができます。スピーカー状態で通話することで、外国人旅行者とのスムーズな意思疎通が可能になります。
ボランティアによる支援の拡大
TELPのもう一つの重要な特徴は、ユーザー登録を通じて観光ボランティアや留学生を取り込み、地域観光への参加を促進することです。彼らは、学んだ外国語を生かしたいという気持ちを持っており、観光客への手助けができることにやりがいを感じています。通訳の語学レベルは問わず、意訳でも十分なコミュニケーションを図ることができます。
今後の展望
このアプリは現在、β版として無料で提供されており、観光ボランティアや留学生に利用を呼びかけています。2018年に施行された通訳案内士法の緩和を受けて、将来的には有料プランの導入も検討されており、さらなる利便性向上が期待されています。
TELPの開発責任者である原口亮太氏は「このアプリを通じて、地域観光業者と外国人観光客の架け橋になりたい」と語っています。日本政府が目指す4000万人の訪日外国人観光客の目標達成に向けて、TELPは重要な役割を果たすことでしょう。
アプリは、iOSデバイス専用で、App Storeから無料でダウンロード可能です。観光業の未来を変える可能性を秘めた「TELP」をぜひ試してみてください。
アプリに関するお問い合わせは、
[email protected]まで。