賞品の種類によるSNSキャンペーンの拡散効果
近年、SNSを利用したプレゼントキャンペーンが企業のマーケティングにおいて重要な手法となってきています。株式会社hashoutが提供するSNS分析レポートサービス「SocialReport」では、2026年の上半期に実施されたプレゼントキャンペーンを対象に、賞品の種類による拡散の実績を詳しく分析しました。今回の調査では、X(旧Twitter)で「いいね」を5,000件以上獲得した2,600件のキャンペーンが対象となっています。
賞品の種類による拡散の違い
調査の結果、賞品の種類によってリポスト数の中央値には大きな差異が見られました。特に注目すべきは、QUOカードが中央値27,189件、自社商品が25,680件という結果を収めた点です。一方、件数で2位であるコラボグッズは中央値11,493件と、QUOカードや自社商品に比べて大きく下回りました。このことから、賞品の人気と拡散率を一概に結びつけることはできないことが分かります。
QUOカードは特に高い拡散を示した一方で、Amazonギフト券は中央値10,894件という低い値に留まっています。これは、同じ金券であっても、どのような文脈で賞品が選ばれるかが影響することを示しています。
賞品の選定と拡散効果の違い
興味深いのは、「よく使われる賞品」が必ずしも「拡散が伸びる賞品」とは限らないという点です。自社商品は件数でも上位にあり、拡散でも一定の効果を示しましたが、件数が多いコラボグッズは拡散の中央値で下位だったことが明らかになっています。このため、企業がキャンペーンを計画する際には、単に人気の高い賞品を選ぶだけではなく、その賞品の拡散実績も考慮する必要があるといえるでしょう。
キャンペーンにおける戦略的考慮
今回の調査結果から、拡散を重視する企業は、QUOカードや自社商品などの実績が高い賞品を中心に据えることが重要とされます。このような選定は、単に金券を選ぶ際の基準としてだけではなく、自社が提供できる特性を活かした選択をすることで、より効果的なキャンペーンが期待できます。
キャンペーンでは、数多くの企業が同じような賞品を選ぶ傾向にありますが、その結果、他と差別化できず、拡散効果を逸してしまう可能性があります。従って、企業は自身のキャンペーンがどの賞品によって高い拡散が得られるかを検討する際、数字に基づいた冷静な判断が必要です。
まとめ
調査の結果は、賞品の選定がキャンペーンの成功に大きく影響することを再確認させられるものです。「よく使われている賞品」が「拡散される賞品」とは異なる事実は、一見すると捉えにくい部分でもありますが、企業はこのことを考慮に入れてキャンペーン設計を行うことが必要です。SocialReportは、こうしたデータを活用して企業のSNSキャンペーン支援を行っており、今後のマーケティング戦略に役立つ情報を提供しています。
企業概要
株式会社hashoutは、SNS分析レポートサービス「SocialReport」を展開し、SNSマーケティング支援を手がける企業です。自社商品を提供する際に、実際のデータに基づいた判断を行うことが、より高い効果をもたらす可能性があります。