TESSグループが東京センチュリーから蓄電所設置工事を受注
TESSグループの連結子会社であるテス・エンジニアリング株式会社が、東京センチュリー株式会社のグループ企業から合計約16.3MWhの「系統用蓄電所」2件の設置工事を受注したことが発表されました。この契約は、再生可能エネルギーの普及を支える重要な取り組みとして注目されています。
系統用蓄電所とは?
「系統用蓄電所」とは、電力の送電網と直接接続される蓄電池であり、不安定な電力系統を安定化することを目的としています。近年、再生可能エネルギーの増加に伴い、変動する電力需給に対する需給調整が求められており、蓄電所の役割はますます重要になっています。
設置工事の概要
今回受注した2件の系統用蓄電所は、いずれも徳島県に設置される予定で、各施設は以下のようなパラメータを持っています:
- - 容量:各約8,100kWh(合計16,200kWh)
- - 出力:各2,000kW
- - 納入予定時期:まず第1件が2026年9月、第2件が2026年10月に納入予定です。
この設置工事では、テス・エンジニアリングが直接施工を担当するとともに、納入後は同社がメンテナンスを行う計画です。長期にわたって安定した運用とメンテナンスを提供することで、持続可能なエネルギー管理に貢献することが期待されています。
資本業務提携による協業の強化
TESSグループと東京センチュリーは、2024年12月6日に資本業務提携契約を締結しました。この提携により、両社は系統用蓄電所の開発をはじめとした様々な業務において相互協力すると合意しています。これを受けて今回の受注に至ったことは、協業推進の重要な一環です。
将来の展望
TESSグループは、「TX2030」という中期経営計画に基づき、2024年8月にこの事業を注力する分野の一つとして掲げました。目標として2030年までに700MWの蓄電容量を達成する計画があり、今後も積極的に事業を展開していく方針です。
工事の受注を通じて、TESSグループは再生可能エネルギーの普及とその安定した供給の実現に寄与し、持続可能な社会の構築に向けた一翼を担います。この取り組みが進むことで、企業価値の向上や地域社会への貢献も期待されます。
企業情報
テス・エンジニアリング株式会社は1979年に設立され、エネルギー関連事業を幅広く展開しています。省エネ・再エネ設備の設計から施工、メンテナンス、さらには電力の販売に至るまで、ワンストップでサービスを提供する体制を整えており、持続的なエネルギー管理のパートナーとして今後の展開が注目されます。