KIIがNeusignalに出資
2025-01-31 13:30:26

慶應イノベーション・イニシアティブがNeusignal Therapeuticsに大規模出資

慶應イノベーション・イニシアティブがNeusignal Therapeuticsに出資



慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)が、Neusignal Therapeutics株式会社に対して大規模な出資を行ったことが明らかになりました。この出資は、主にアルツハイマー型認知症治療薬の開発を進めるためのものであり、合計22.5億円に達する資金を調達しています。

出資の背景と意義


KIIは東京都港区に本社を置き、慶應義塾大学の研究成果を活かしたスタートアップを支援するために2015年に設立されました。今回の出資は、第三者割当増資を通じて行われ、Neusignal Therapeuticsは日本国内の臨床試験を開始し、さらにはアメリカにおける臨床研究体制の強化を目指しています。

アルツハイマー病は進行性の疾患であり、患者は徐々に認知機能を失っていきます。これに伴い、周囲の人々にも多大な負担がかかるため、効果的な治療法の開発は社会問題としても重要です。Neusignal Therapeuticsが開発中の医薬品は、経口投与が可能な低分子化合物であり、そうした利便性から在宅治療のスムーズな実施を可能にすることが期待されています。

計画された臨床試験の展望


今後の展開として、Neusignal Therapeuticsはヒト臨床試験を間もなく開始する予定です。これにより、患者およびその家族の治療満足度の向上を目指し、加えて医療費の適正化や介護者の負担軽減に貢献する意義もあります。

また、KIIは「その研究が、その発明が、そのイノベーションが、社会を変えるまで。」というミッションの下、シード・アーリーステージのスタートアップへのリード投資も実施しています。今回の出資は、医療と健康・福祉に関する新たな解決策を提供する一環として位置づけられ、アカデミア発スタートアップにとってのさらなる支援が期待されているのです。

会社概要


  • - Neusignal Therapeutics株式会社は2022年4月に設立され、認知症や精神疾患治療薬の研究・開発を行っています。代表取締役の吉田欣史さんが企業をリードします。所在地は東京都中央区日本橋本町で、公式ウェブサイトはこちら
  • - 慶應イノベーション・イニシアティブも別途、株式会社として運営されており、2023年10月には大学VC初のインパクトファンドが設立されました。代表取締役の山岸広太郎社長がそのビジョンを推進中です。公式ウェブサイトはこちら

この出資によって、Neusignal Therapeuticsはアルツハイマー病に対する新しい治療ソリューションを提供し、社会へのインパクトを生み出すことを目指しています。これからの進展に注目が集まっています。


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会社情報

会社名
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
住所
東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル10F
電話番号

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