AI技術による検査革新が進む
株式会社RUTILEAが新たに発表したオープンソースの検査自動化ソフトウェア「SDTest」。このソフトは、AIとディープラーニング技術を駆使しており、さまざまな業種での自動検査を可能にすると注目を集めています。
SDTestの特長
SDTestは、検査ワーク1個あたり60ms以下のタクトタイムで0.01mmレベルの欠陥を自動的に検出することができます。以前は検出が困難だった光沢のある金属部品や黒色系部品、さらには精密な半導体部品など、幅広い対象に対応している点が大きな魅力です。市販のカメラと接続できるため、既存の検査装置にも柔軟に組み込むことができるのが特徴です。
検出例
- - 光沢のあるアルミワッシャーの検査 では、4.0mm×0.2mmの傷を検出することに成功しました。
- - ゴム製のリングでは、5.5mm×0.08mmの傷が確認されています。
- - ガラスエポキシ基板では、0.5mmの傷を正確に判断します。
これらの検査結果は、学習に基づいた画像データを用いてAIの性能を高める一助となっています。さらに、各検出例に関する動画リンクも用意されており、視覚的にその性能を確認できます。
経済的な導入が可能に
大きな導入コストも本ソフトの特徴の一つです。オープンソース版は基本的に無料で利用することができ、特に中小製造業にとって非常に魅力的です。従来の検査装置導入にかかる費用は1,500万円以上が一般的でしたが、SDTestを利用することで、初期導入費が100万円程度まで圧縮できる可能性があります。この点により、品質のバラツキや検査人員不足などの問題の解決にも貢献できるでしょう。
RUTILEAのビジョン
RUTILEAは「最も高性能な製品をオープンソースで実現する」というビジョンを掲げています。京都大学や東京大学出身のエンジニアが約30名在籍しており、技術力の高さが企業の信頼性を向上させています。さらに、企業向けのAI実装訓練や人材育成講座も提供しており、ビジネス開発のサポートを積極的に行っています。
まとめ
SDTestは、AI技術を利用し、さまざまな検査作業を自動化できる強力なツールです。技術の進化によって中小企業でも導入が可能になり、今後の製造業に革新をもたらすことが期待されます。興味のある方は、公式サイトを訪れてその詳細を確認してみてはいかがでしょうか。公式サイトのリンクは
こちらです。