Z世代のライフスタイル
2018-04-03 11:10:04
Z世代のライフスタイルを解剖する注目の調査結果発表
Z世代とSNS:新たなライフスタイルの形
近年、ソーシャルメディアの普及により、若年層の生活や価値観が大きく変わっています。特に、「Z世代」と呼ばれる1995年以降に生まれた世代は、中学生の頃からSNSを利用し始め、その後の高校生活でスマートフォンを手に入れ、デジタル環境にどっぷり浸かって成長しました。これにより、彼らのライフスタイルやコミュニケーションのスタイルが、これまでの世代とは著しく異なることが明らかとなりました。
調査の背景と対象
「Z世代会議」が実施した「Z世代レポート2018」では、日本国内の16歳から35歳の若者2,824名を対象に、デバイスやメディアに対する接し方、ライフスタイルに関する考え方を探りました。この調査は、異なる世代間の価値観を比較し、Z世代の特徴をより深く理解することを目的としています。
価値観の違いを浮き彫りにする
調査の結果、特に16〜21歳の若者と29〜35歳の年長世代との間で顕著な違いが見られました。たとえば、16〜21歳のほとんどは、SNSを複数のアカウントで使い分けることに積極的であり、これに対して29〜35歳ではこの傾向がかなり低い結果が得られています。また「直接会ったことのない人ともSNSでやり取りをする」ことや「SNSに投稿する写真は加工や編集を施す」といった項目も、若年層の間で高い数値を示しました。
男女平等意識の高まり
「恋人同士でのデートや食事をワリカンにするのは当たり前」という意見には、高い男女平等の意識が反映されています。しかし同時に、「結婚をせずに子どもを産むことが許容される」といった考えについては、年長世代と比較し少数派の意見でした。このことから、Z世代は男女平等を高く評価しつつも、家庭や職業に関してはより保守的な傾向があると考えられます。
SNS依存と孤独感
また、調査対象の40%以上が「他人からどう思われているかが気になる」と回答。また「人付き合いが苦手だ」と感じる青年も約30%存在しました。これにより、SNSの普及によって一見つながりが深まったかのように見えるが、実際には逆に孤独感を抱えている若者が多いことも明らかとなりました。
4つのタイプに分類
さらに調査では、回答者を4つのタイプに分類しました。その中の「省エネペシミスト」は、他人との関わりを避けがちで、自己努力を面倒に感じる傾向があり、対照的に「人生ガチ勢」はポジティブで多くの友人との関係を大切にしています。このようなライフスタイルのさまざまな側面が、それぞれの世代によってどう形成されるかを理解することができます。
Z世代の特徴と今後の展望
Z世代の特徴は色濃く、彼らは「ソーシャルネイティブ」として、SNSを通じた他者との関わりを深く持ちながらも、同時に社会的な期待に影響を受け、時にはそれに苦しむこともあります。研究者たちは、Z世代が持つ価値観を理解することで、新たな商品やサービスを開発できる可能性が高まり、未来のマーケットを作り出す鍵になると考えています。
結論
「Z世代レポート2018」の発表を通して、特にSNSとの関わり方や価値観の違いが明らかになり、今後の社会の動向やビジネスチャンスに結びつく重要な示唆を提供しています。この調査は、現代の若者たちが直面している様々な課題を理解し、彼らのニーズに合致した新たなサービスや商品を生み出すための第一歩となるでしょう。
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