ミャンマー大地震の支援活動
2025年3月末、ミャンマーで発生した大地震は多くの人的・物的被害をもたらしました。その中でも、震源地から近いマンダレー市では、送電網の損傷により長期的な停電が続き、避難所での生活環境は深刻な状況に陥っていました。このような背景の中、株式会社プロメテックスホールディングスが緊急支援活動を行い、太陽光発電および蓄電システムの設置を完了したことが報告されました。
太陽光発電と蓄電システムの設置
設置されたのは、マンダレー市内のバテュー競技場の避難所です。ここは地震後、数百人以上の避難者が生活している場所でもあり、電力の確保が急務でした。地震以前からも、マンダレーでは「1日12時間の計画停電」が行われており、住民たちは細い電力供給の中で苦しんでいましたが、地震によってその状況はさらに悪化しました。
プロメテックスホールディングスは、「本当に必要なものを必要な場所へ届ける」という理念のもと、太陽光発電装置と蓄電池による独立電源の供給を決定しました。これにより、携帯電話の充電やテント内照明の確保が可能となり、避難所生活の改善が期待されています。実際に、現地の方々からは生活環境が向上したとの声も多く寄せられています。
危険を伴う物流
設置の準備には多くの困難がありました。マンダレー地方へ運ぶため、日本大使館の協力を得て特別な許可を取得。他にも、複数の検問をクリアし、安全に機材を搬送するための手続きが必要でした。最終的には、現地の防災担当者との連携により、設置環境の整備が完了し、1日のうちに設備を稼働させることに成功しました。いち早く経済大臣や防災責任者への設置報告も行い、信頼関係を築いていく過程もありました。
マンダレー市副市長からの感謝
支援活動が無事に終わり、マンダレー市への表敬訪問を行った際には、副市長から感謝状を受け取るという光栄も得られました。これは、プロメテックスホールディングスが目指す社会貢献の一環として大きな意味を持つ出来事であり、今後の活動に対する励みとなっています。
今後の展望
この度の活動を通じて、プロメテックスホールディングスは、2024年からミャンマーにおいて現地法人の設立準備も進めています。来年の8月には駐在事務所の開設を予定しており、太陽光発電設備のコンテナ輸送や在庫の確保も行っていく方針です。法人登記の手続きも開始しており、販売から施工、アフターサポートまでを一貫して取り扱える体制の構築を目指しています。さらに、非電化地域への支援活動も引き続き行ってくことを決意しています。
このように、私たちの活動はミャンマーにおける電力供給の改善に寄与するだけでなく、現地の人々の生活の質が向上することを目指しています。持続可能な社会の実現に向けた新たな一歩を踏み出しています。