宮城県丸森町での総合防災訓練
2024年7月21日、宮城県丸森町にて令和6年度の総合防災訓練が実施されました。この訓練の特筆すべき点は、ポケットサイン株式会社が提供する避難支援アプリ「ポケットサイン防災」の導入で、参加者はその機能を実際に体験しました。
訓練の概要と参加機関
今回の訓練には、丸森町をはじめ、宮城県、消防団、警察、陸上自衛隊など合計21機関が参加しました。想定されるシナリオは、大型台風接近による大雨が予測される状況下で、丸森町が「警戒レベル4:避難指示」を発令し、避難所を開設するというもの。訓練では、対策本部の設置や避難情報の伝達、住民の避難行動の確認、さらに炊き出しや給水訓練も行われました。
ポケットサイン防災の紹介
訓練の中で実施された「ポケットサイン防災」の説明会では、すでに「ポケットサイン」を採用している宮城県の職員がこれまでの取り組みと、自然災害時にどう避難支援アプリを活用すべきかについて語りました。
アプリを実際にインストールし、避難所に掲示されたQRコードを読み取ることでチェックインが完了する仕組みについても詳しい解説があり、参加者たちは積極的にその工程を体験しました。これにより、自治体は住民一人ひとりにマイナンバーカードの情報を基に避難指示を迅速に通知できるようになり、住民は必要な情報を素早く受け取ることができます。
機能のメリット
「ポケットサイン防災」は、マイナンバーカードを用いたデジタル身分証アプリの中のミニアプリで、住民の正確な情報を基にした避難指示がスマートフォンに瞬時に通知される仕組みを持っています。これにより、混乱なく避難行動を取れるための準備が整えられます。さらに、QRコードの読み取りで迅速に避難所にチェックインできるため、待ち時間を省き、スムーズな入所が可能です。
また、避難所でのニーズを可視化できる機能もあり、チェックイン時に収集したデータをもとに、避難所の状況をタイムリーに把握することができます。このようなシステムは、自治体にとって避難者の状況や必要物資をリアルタイムで管理できる大きな利点です。
無料トライアルの提供
ポケットサイン株式会社では、「ポケットサイン防災」に興味のある自治体向けに無料トライアルを実施しています。詳細情報やお申込みは同社の公式サイトからアクセス可能です。実際に試してみることで、災害時の対応力向上に寄与することが期待されています。
リンク先
最後に
新しい技術が防災において重要な役割を果たすことが明らかになった今回の訓練。宮城県丸森町が、今後も災害に強い地域づくりを進めることが期待されます。今後の「ポケットサイン防災」の普及に注目です。