デクセリアルズが特定子会社の合弁化を決定
デクセリアルズ株式会社は2024年2月5日に株式会社レスターとの間で合弁会社化に向けた株式譲渡契約を締結しました。この決定に伴い、デクセリアルズ台湾株式会社(Dexerials Taiwan Corporation)及びデクセリアルズ韓国株式会社(Dexerials Korea Corporation)の営業・マーケティング機能を新設の子会社に承継し、51%の株式をレスターに譲渡します。これはアジア地域における販売オペレーションの効率化を目指したものです。
合弁会社化の背景
デクセリアルズは、アジア市場での強化を目指し、レスターと協業することで、販売オペレーションを最適化すると判断しました。すでに香港では合弁会社の設立がなされており、今後、台湾と韓国でも同様のアプローチが行われることになります。
合弁会社化の手法
この合弁化に際し、まずデクセリアルズは台湾に新しい完全子会社を設立し、その後、デクセリアルズ台湾株式会社の営業・マーケティング機能を新設子会社に移行します。それに続き、デクセリアルズが保有する株式の51%をレスターに譲渡する流れです。
韓国でも類似のプロセスが進められ、営業・マーケティング機能を韓国の新設完全子会社に承継し、その株式の51%をレスターに譲渡する形を取ります。これにより、両社は合弁会社として新たなスタートを切ります。
今後の展開
合弁会社化後も、デクセリアルズは一部の売上を当社から直接販売代理店向けに行う予定です。これにより、既存の流通ルートを活用しつつ、新たな成長戦略を実施していく方針です。合弁化により事業運営のスタートが期待されています。
合弁化後の業務概要
合弁スタート後は、デクセリアルズ台湾とデクセリアルズ韓国は、持分法適用会社に移行します。この新しい構造は、今後の市場における競争力を高めることを期待されています。また、合弁会社化のプロセスには各国の競争法に基づく承認が必要となるため、競争法に関連する手続きも進められる予定です。
結論
デクセリアルズ株式会社は、レスターとの合弁によって、アジア市場での販売オペレーションを強化し、今後の成長を見込んでいます。この株式譲渡契約の締結は、両社にとって新たなビジネスチャンスの確保に寄与するでしょう。一方で、合弁会社化に伴う業務移行についても、市場の変化に柔軟に対応する状況が求められています。短期的な影響は軽微と見込まれているものの、今後の展開に注目です。