KnowBe4が新たなヒューマンリスク管理プラットフォームを発表
米国フロリダ州タンパベイに本拠を置くKnowBe4は、最新のヒューマンリスク管理プラットフォーム「HRM+」を発表しました。この新しいプラットフォームは、サイバーセキュリティ管理におけるヒューマンリスクに焦点をあて、結集したトレーニングや分析機能を提供します。特に、AI技術を取り入れることで、企業におけるヒューマンリスクへの対策を強化することを目指しています。
HRM+の特徴と革新
「HRM+」はセキュリティ意識向上トレーニング、フィッシングシミュレーション、メールセキュリティ、さらにリアルタイムコーチングなど、多彩で統合的な機能を備えています。これにより、企業は人間に起因するリスクを軽減し、セキュリティ意識を高めることができるのです。特に、悪意のあるリンクや添付ファイルに対する不注意な行動を防ぐことは重要な課題であり、HRM+の設計思想に反映されています。
KnowBe4のCEOであるストゥ・シャワーマン氏は、「人がサイバーセキュリティの最大の脆弱性である以上、ヒューマンリスクに対する強い防御策が必要だ」と述べています。HRM+は、彼の考えを具体化した製品です。さらに、Egress社の買収を経て、メールセキュリティの強化にも成功しました。
ヒューマンリスクに対する調査データ
KnowBe4によると、調査対象組織の62%が過去1年内にヒューマンリスクに起因するサイバーインシデントを経験しており、平均で3種類のインシデントが発生しています。このデータは、企業が適切なトレーニングを行うことで、脅威を低減できる可能性があることを裏付けています。
フィッシング攻撃は依然として企業にとって深刻なリスクであり、96%の企業がこの問題に直面しています。HRM+を通じて、適切なトレーニングを受けた社員はフィッシングの模擬演習における反応率が大きく減少することがデータから示されています。
信頼性の向上と導入実績
KnowBe4は現在、米国内で63,000社以上にサービスを提供しており、その98.2%がデータ漏洩の被害を受けていません。これは、HRM+がもたらす効果のひとつです。KnowBe4のプラットフォームを利用する企業の多くは、サイバーセキュリティが企業の最優先事項であると考えています。
今後の展望
「HRM+」は、サイバーセキュリティ管理の新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。このプラットフォームは、サイバー攻撃の複雑さと急激な進化に対応し、組織が直面するリスクを軽減する重要なツールとなるでしょう。日本国内での提供時期は未定ですが、今後の展開に注目が集まります。KnowBe4は、国際的なセキュリティ意識向上の潮流をリードし続けることを目指しています。
まとめ
HRM+は、サイバーセキュリティにおける人間の脆弱性を克服するための新たなアプローチを提供します。今後も進化を続けるKnowBe4のプラットフォームに、期待が寄せられています。