新たな治療法導入
2025-09-16 11:16:03

倉敷中央病院とときわが新たな治療法『ビーズ・オブ・カレッジ』導入

子どもたちの心を癒す新しい取り組み



日本における医療において、アート介在療法が非常に注目されています。その一環として、医療法人社団ときわと公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院は、アメリカ発の心のケアプログラム『ビーズ・オブ・カレッジ』を新たに導入しました。このプログラムは、治療中の小児がんや重い疾患を抱える子どもたちに、心のケアを提供するものです。

アート介在療法『ビーズ・オブ・カレッジ』とは



『ビーズ・オブ・カレッジ』は、入院する子どもたちとその家族が、モチーフとなるビーズをつなげていくことで、治療過程を記録し、心の痛みを軽減するアート介在療法の一種です。その背景には、病院での治療過程を可視化することで、子どもたちが自己の経験を振り返り、希望や勇気を見出すことがあります。具体的には、輸血のタイミングで赤いビーズを使用したり、髪が抜け始めた際には特定のビーズを使うといった具合に、治療に応じたビーズを選んでいきます。

プログラムの目的と期待される効果



このプログラムを通じて、子どもたちは医療スタッフとの会話を楽しみながら、自身の病気と向き合う場を持つことができます。そして、自らが乗り越えてきた治療の道のりを振り返り、自己肯定感の向上にも寄与することが期待されています。自分が何を経験したのかを客観的に捉えることができることで、周囲の人たちにもうまく説明できるようになります。

医療法人社団ときわの取り組み



医療法人社団ときわは、東京と埼玉エリアで在宅医療を提供する団体ですが、今後は小児在宅医療の分野でも『ビーズ・オブ・カレッジ』を活用し、終末期の家族へもサポートを展開していきます。これにより、在宅でも安心して療養を続けられる環境が整えられるでしょう。

倉敷中央病院での新たな挑戦



倉敷中央病院では、これまでも『ビーズ・オブ・カレッジ』プログラムを試験的に実施しており、その成果を踏まえこの度正式導入に至りました。今回は特に小児がんを対象としたプログラムですが、今後は心疾患を持つ子どもたちにも拡大する計画があるとされています。

貴重な認定NPO法人の存在



なお、『ビーズ・オブ・カレッジ』プログラムは、認定NPO法人シャイン・オン・キッズによって日本で唯一展開されるものです。彼らは、動物介在療法や心のケアプログラムなども提供しており、全国的に活動の場を広げています。

今回の導入により、『ビーズ・オブ・カレッジ』は日本の32の医療施設での実施が決まり、さらなる広がりが期待されています。子どもたちが抱える心の負担を軽減し、より良い治療環境の確立に向けた取り組みが続くことを願っています。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ
住所
東京都中央区日本橋本町3-3-6ワカ末ビル7階
電話番号
03-6202-7262

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。