岡山市に物流新拠点「プロロジスパーク岡山」完成
2024年10月、岡山県岡山市において、物流不動産のグローバル企業であるプロロジスの新たな施設「プロロジスパーク岡山」の竣工式が行われました。この施設は大和物流専用のもので、約35,000㎡の広さを誇るBTS型物流施設として設計されています。
竣工式の様子
竣工式には、大和物流の杉山克博社長や前田建設工業の関係者が出席し、プロロジスの山田御酒会長兼CEOも参加して、完成を祝しました。この新しい施設は、中四国エリアの物流ハブとして重要な役割を果たすことが期待されています。
立地の利便性
「プロロジスパーク岡山」は、早島ICから約3.5km、倉敷ICからは約9kmという好立地にあり、広域配送を迅速に行える環境が整っています。特に、大和物流が注目したのは、立地の職場環境やBCP(事業継続性)に配慮した施設仕様です。関西と九州間の配送ハブとしての機能も兼ね備えており、「物流の2024年問題」にも対応する戦略的な拠点となることでしょう。
施設の特徴
この施設は地上4階建てで、最新の物流ニーズに応えるために設計されています。ノンブレース構造を用いることで柔軟なレイアウトを実現し、低床式・高床式バースを併設して重量物にも対応可能です。また、非常時のバックアップシステムや災害時の伝達手段も整えて、防災性についても十分配慮されています。
加えて、環境への配慮もなされており、GHG(温室効果ガス)排出量の削減を目指した取り組みが進められています。電炉鉄骨や廃プラスチックを使用したアスファルトなど、持続可能な建設資材が使われている点が評価されます。
小規模企業への支援
プロロジスは、更に「CROWD SPACE OKAYAMA」というマッチングサービスを提供し、小規模な企業がこの施設を利用できる環境を整えています。これにより、100坪以上の利用を希望する企業は会員登録を行い、大和物流とのマッチングを通じて、「プロロジスパーク岡山」を利用することができるのです。
まとめ
「プロロジスパーク岡山」は、物流の効率化だけでなく、環境への配慮や事業継続性についても重視した施設として注目されています。今後、中四国エリアだけでなく、更なる地域への物流拠点としての機能が期待されるこのプロジェクトの行く先を、ぜひ注目していきたいものです。