鹿児島の離島でDMMオンラインクリニックが実証実験を実施

DMMオンラインクリニックが離島で実施する実証実験

合同会社DMM.comは、医療法人社団DMHと連携し、鹿児島県の複数の離島でオンライン診療の実証実験を行います。この取り組みは、医師不足や交通の制約といった医療課題に対する解決策を見つけるための重要なステップです。

実証実験の背景

近年、離島やへき地においては、医師の偏在や交通手段の限界から医療サービスの提供が厳しい状況です。このため、DMMオンラインクリニックは、100万件以上のオンライン診療実績を糧に、2024年11月から無償でオンライン診療の導入支援を行うことを決定しました。その重要な第一歩として、鹿児島近隣の離島での実証実験を実施します。

具体的な取り組み

この実証実験には、鹿児島県大島郡南三島に位置する公益財団法人慈愛会徳之島病院が協力しています。同院は精神科を専門としており、鹿児島県内の離島での巡回診療の重要な役割を果たしてきましたが、近年の医師不足や増加するコスト、交通制約によって医療の安定供給への懸念が高まっています。この課題を解決するため、本プロジェクトではオンライン診療の導入を図ることとなりました。

実施に関する詳細

- 実施期間: 2024年11月20日～2025年5月19日
- 対象地域: 複数の鹿児島県内離島
- 協力医療機関: 徳之島病院
- 診療科目: 精神科
- 実施回数: 4回
- 診察回数: 約50回

オンライン診療の可能性

離島では、天候による医師の巡回が困難になることがあります。このような場合に、オンライン診療の導入が切実な解決策として期待されています。しかし、実際には導入にはさまざまな課題が存在しました。特に、知識や運用体制の不足が障害となっていました。DMMオンラインクリニックは、今回の実証実験を通じて、地域特性に合わせた診療方法を模索し、より良い医療環境の提供に努めます。

慈愛会からのメッセージ

慈愛会は、これまで離島地域で巡回診療を行ってきましたが、悪天候や移動の負担によって、十分な診療を提供できないことが多々ありました。DMMオンラインクリニックのサポートにより、安定した医療インフラの構築に向けた第一歩を踏み出すことができたと考えています。今後も連携を強化し、住民が安心して受診できる環境の創出を目指します。