理研ジェネシスが新しいコンパニオン診断を取得
株式会社理研ジェネシスが、国内で新たなコンビネーション医療機器「OncoGuide™ OncoScreen™ Plus CDxシステム」の製造販売承認を取得したことを発表しました。この新しい診断システムは、カピバセルチブとの併用療法におけるコンパニオン診断としての適応を持ち、乳癌患者に特化した医療サービスの選択肢を広げることが期待されています。
製品の詳細
「OncoGuide™ OncoScreen™ Plus CDxシステム」は、二つの主要コンポーネント、「OncoGuide™ OncoScreen™ Plus CDxキット」と「OncoGuide™ OncoScreen™ Plus CDx解析プログラム」から成り立っています。これらは次世代シーケンサーと組み合わせて使用され、遺伝子変異を迅速に解析することで、乳癌の特定に寄与します。このシステムが特に注目されるのは、内分泌療法後に進行するPIK3CA、AKT1、またはPTEN遺伝子変異を有するホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術切除不能な乳癌患者に対するものです。このような患者が適切な治療を受ける機会を拡大することが期待されています。
コンパニオン診断の重要性
承認されたコンパニオン診断は、医薬品の効果や投与量を事前に予測するために必要な遺伝子などのバイオマーカーを評価します。このことで、治療法や薬剤の選択が最適化され、患者にとってより効果的な治療が実現されるのです。具体的には、カピバセルチブとフェソロデックスの併用療法における診断として、厚生労働省により正式に認可されました。
今後の展望
この新システムにより、乳癌患者がより早く効果的な治療を受けられるようになることが期待されています。理研ジェネシスは、保険適用が行われるまでの過程を迅速に進め、患者一人ひとりに適した治療が提供できるよう努めています。これにより、乳癌治療の未来に向けた一歩を踏み出すことが重要です。
会社概要
理研ジェネシスは、個別化医療の分野において、最先端の遺伝子解析技術やバイオインフォマティクスを駆使したサービスを提供しています。2007年に設立され、日本国内で活躍する数少ない企業として、医療技術の実用化を推進しています。現在までに、医療現場のニーズに応えるための遺伝子検査や解析サービスを展開しています。
詳しい情報は、
理研ジェネシスのウェブサイトをご覧ください。