パナソニックコネクトが女子中高生向けSTEMプログラムに参加

パナソニックコネクト株式会社は、2024年8月27日に女子中高生を対象としたSTEM（科学、技術、工学、数学）職場体験プログラム「Girls Meet STEM Career」に参加し、オフィスツアーとワークショップを初めて実施しました。このプログラムは、公益財団法人山田進太郎D&I財団が提供しており、参加者はAI研究に携わる女性技術者と直接交流し、将来的なキャリア選択へのインスピレーションを得る機会となりました。

自社の取り組み背景

日本ではSTEM分野における女性の進学率がOECD諸国でも低い水準にあり、特にエンジニア職での女性比率はさらに低いことが問題視されています。この課題を解決するためには、進路選択を行う前の女子学生にSTEMの職業を体験させ、関心を高めることが重要です。

パナソニックコネクトは、これまでも女子学生に向けたワークショップを開催してきました。前回は奈良女子大学と共に行ったもので、エンジニアリングの実践に焦点を当て、学生が創造的な作業を体験できるプログラムとなっていました。今回の「Girls Meet STEM Career」での参加も、同様の意義を持つ取り組みです。

第1回ワークショップの内容

2024年8月27日、この特別なプログラムには19名の学生が参加しました。内容は、AI研究の現場に触れることを目的とし、パナソニックコネクトの女性技術者とのワークショップ、フリートーク、そしてオフィス見学が行われました。

AI技術の学び

ワークショップでは、小グループに分かれ、AIの基礎について学ぶ時間が設けられました。学生たちは、自ら考えたお題をAIツールChat GPTに入力し、その理解を深めるとともに、AIにおける注意点について質問を投げかける場面も見受けられました。特に「個人情報はどのように扱われるのか」という具体的な質問が出され、技術者たちが真剣に応じる姿が印象的でした。

フリートークとオフィス見学

ワークショップの後には、本社オフィスの自由な雰囲気を体感するための見学が行われました。参加者たちは、思っていた以上にオープンで自由な環境に驚いた様子でした。最後には、女性技術者とのフリートークが実施され、進路の相談や質問が活発に交わされる時間となりました。多くの学生が、自らの未来への選択肢が広がったと実感したとコメントしました。

パナソニックコネクトの目指す未来

パナソニックコネクトはこれからも、DEI（ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン）の理念をもとに、多様性を尊重した職場環境の実現を目指します。日本のSTEM領域における女性の活躍を支えるために、このような取り組みを通じて持続可能な社会の実現に寄与していきます。

「Girls Meet STEM Career」とは

このプログラムは、山田進太郎D&I財団が実施するもので、中高生の女子がSTEM分野に関連する職業や環境に触れる機会を提供しています。将来に向けての選択肢を広げることを目的としており、今後も多くの企業と協力して展開していきます。

山田進太郎D&I財団について

この財団は、2021年に設立され、誰もが持つ能力を発揮できる社会を目指しています。特に、STEMにおけるジェンダーギャップの解消に注力しており、奨学金や企業での体験プログラムを通じて若い世代を支援しています。

「Girls Meet STEM Career」は、次世代の女性リーダーを育成するための重要なステップであり、企業や教育機関との連携を通じてさらなる拡大を図ることが期待されています。